浅葱の姫。

沖田様は固まった。

「今すぐ行ってきます。」

「どちらへゆかれるのですか?」

私は質問した。

「はるえさんのところに決まっています。」

どうして行くんだろう。

「あささんに怪我をさせておいて

ただで済むはずがありません。」

私のために?

「どうして私の為に

そこまでしてくださるのですか?」

「そんなの友人だからに決まっています。

友人が傷つけられて

黙っているはずないでしょう!?」