浅葱の姫。

親しげなお姿に

少し胸が傷んだ。

そして気づいてしまった。

.......これは嫉妬という感情。

私は沖田様に恋をしているんだ。

初めての感情に戸惑うのも束の間。

「この方は?」

女の子はそう聞いてきた。

「私の友人です。」

沖田様はそう言った。

きっと身元がしれないなんて

言わないように誤魔化したんだ。

「初めまして。

はるえと申します。」