浅葱の姫。

私が質問すると

斎藤様は微笑んだ。

そういえばこの方は

私が反対されている中、

黙っていた方だ。

「特に用はないのですが

お嬢さんの足音がしたので

なにかお困りかと。」

心配してくださったんだ。

「ご心配ありがとうございます。

大丈夫です。

沖田様のお着替えを

待っているだけですので。」