浅葱の姫。

総司は近藤さんにそう誓った。

あの日からあいつは

敬語で喋るようになった。

家族なら普通タメ口だろ?

だから俺は聞くとさ

総司は言ったんだ。

「家族だから敬意を払うんです。」

「将来妻になるやつにもか?」

俺はそんな質問をした。

「もちろんです!

私の子を

産んでくれるかもしれないんですよ?

誰よりも敬意を払わなければ。」