浅葱の姫。

沖田様は襖を開けた。

「やれやれ。

組長ともあろう方々が

この私にわかるほどの気配で

盗み聞きとは聞いて呆れる。」

沖田様は少し怖いお顔をした。

「す、すまなかった!

悪気はないんだ。

ただ、間者かどうか偵察に·····。」

当然だけど私は間者として

怪しまれているんだ·····。

━バンッ━

沖田様は襖を叩いた。