浅葱の姫。

「最近は近藤さんから

お手紙がきませんねぇ。」

ドキンとした。

もしバレてしまったらどうしよう。

「きっとお忙しいのですね。」

私は笑って誤魔化した。

最近はもうお布団から

出ることすら叶わない。

「こちらに来てください。」

よく呼ばれるようになった。

それはもうすぐいなくなるから

惜しんでいるように。

私が近づくと沖田様は

とても幸せそうなお顔を為さる。