浅葱の姫。

「邪魔をしていない?

そう申すのですか?

ならば教えて差し上げましょう。

あなたがどれほど邪魔をしているか。」

斎藤様は私の方を向いた。

「あなたが来た頃から総司は

早起きになりました。

それまでは私が起こしに行くまで

起きることなんてなかった。

それはあなたのためでしょう?

そして夜遅くの巡回に

行くことも減りました。

組長格の総司がそんなことをして

許されますか?

総司の立場は弱まっている。

あなたのせい以外に何があります?」