浅葱の姫。

「·····これが私が

ここへ戻ってきた経緯です。」

皆さんは黙っていた。

その沈黙を破ったのは

沖田様だった。

「おや?

皆さん嬉しくないんですか?

せっかくあささんが戻ってきたのに。」

皆さんは少し呆れたように

口を開いた。

「·····あのなぁ。

嬉しい嬉しくない以前に

これは立派な誘拐で

犯罪だぞ。」