浅葱の姫。

「母の形見なので·····。」

沖田様は微笑んだ。

「さて、

そろそろ本題に入りましょうか。」

そう言って手を叩いた。

「あささんはどうしたいですか?」

どうしたいかなんてきまってる。

だけど言う訳にはいかない。

「私は結婚します。

なのでどうかお引き取り下さい。」

私は目を逸らした。

「私達のことなど

考えなくて良いのですよ。」