浅葱の姫。

沖田様には

“私”を見てほしい。

私は着物を脱ぎ始めた。

「何してるんですか!?」

「こんな着物、

着ていたくないんです·····!」

沖田様は私の手を止めた。

「せっかく綺麗なのに

脱がないでください。」

私は脱ぐのをやめた。

沖田様は私を見てくれる。

「その簪、

いつもつけているのですね。」