浅葱の姫。

━━バッ━━

後ろから引っ張られた。

「·····。」

怖くはなかった。

沖田様だから。

かなり疲れている様子。

それもそうだ。

だって江戸城の

厳重な警備をくぐりぬけて

来たのだろうから。

「何故来たのですか?」

「あささんにお会いしたかったので。」

そんなことを言われたら

決心が鈍ってしまう。