浅葱の姫。

皆さん黙ってしまった。

やはり迷惑だ。

「でもよー。

その女、間者の可能性もあるだろ?」

手で頭を掻きながら

藤堂という人は仰った。

私は怪しまれてるのか。

それもそうだ。

身元を証明するものが

何一つないのだから。

すると沖田様は閃いたように

両手を叩いた。

━パン━