浅葱の姫。

伊東様はそれを計算しているのだ。

ならいっそ

ここで殺してくれれば

楽になれるのに。

「へへっ女だ。」

「とっとと売っちまおう。」

人身売買の人達だ。

私はどこかの小屋へ連れてこられた。

近くには短刀があった。

隙を見れば簡単に

自害出来るかもしれない。

そう思った。

それから隙を見つけれずに数刻、

もう夜になっていた。