浅葱の姫。

嫌われてしまうかもしれない。

「あささん?」

今はこの笑顔を見ていたい。

明日には沖田様と

離れないといけないのなら

この気持ちを届けたい。

私は強欲になったのかもしれない。

伝えないと決めていたのに。

伝えずにはいられない。

「沖田様·····、私━━」

「捕まえろっ!」

私の顔は布に覆われた。

「あささん·····!」