浅葱の姫。

私は動けず簪を

取られそうになったその時、

声がした。

「新撰組1番隊沖田総司だ。

その娘から手を離せ。」

先程の笑顔とは全く違う。

重くて今にも斬ってしまいそうな

雰囲気の沖田様。

「チッ」

殿方達は立ち去って行った。

「簪、どうぞ。」

沖田様は簪を返してくれた。

「ありがとうございます。」