浅葱の姫。

「·····貴方はあまり

関わっていないでしょうが

山南さんという人がいるでしょう?」

山南敬助様。

総長という役職につき

聡明な方と聞いている。

「総司の憧れている人です。

その人が脱走しました。」

脱走·····。

新撰組は脱走すると切腹をするはず。

「総司は追っ手として

一人で追いかけに行きました。」

憧れの人を

死に場所に連れ戻すなんて

あまりにも残酷だ。