浅葱の姫。

そうは言ったものの

行く宛てなんてあるわけない。

とにかく京をでなくては。

とはいっても少し疲れた。

小道に入り私は休んだ。

「おい。金品は持っているか。」

後ろから突然刀が現れ

私の首元にピタリとくっついた。

斬られてしまう。

「この簪、高く売れそうだな。」

「お待ちくださいっ!

それは·····!」

「動くなってんだよ!」