浅葱の姫。

「お久しぶり。

あれから沖田さん

いらしてくれないのだけど

貴方何か知ってる?」

見透かしたように

はるえさんは言った。

また叩かれるかもしれない。

そう思った時だった。

「今日はたまたま通りかかったんだ。

仕事があるから

失礼するよ。」

永倉様はそう言って

歩き始めた。