相変わらず、僕を膝枕して、髪を撫でてくれているリリスである。
この瞬間って、何物にも代え難い幸福なひとときだよな。
好きな女の子が、膝枕してくれてるんですよ?
童貞なら鼻血を吹くシチュエーションだな。
それを僕は、当たり前のように満喫してるんですよ。
ふはは。
まぁ、精神世界なんで、現実ではないんですけどね。
僕が楽しんでるので良し。
で、それよりも。
「楽しそう…僕がですか?」
「うん。今日、とっても楽しそうだったよ」
…。
…そうか?
「初めてだもんね。ナジュ君に、あんな親しいお友達が出来るなんて」
声を弾ませるリリスである。
親しいお友達…。それは言うまでもなく…天音さんのことだろう。
確かに、我ながら驚いてるよ。
まさか自分に友達が出来るとは。
僕は昔から、リリスがいればそれで良かったから…友達なんて欲しいとは思わなかった。
それに、故郷では…いくら友達を作ったって、どうせ別々の戦場に送られて…二度と会えないかもしれないのに。
そんな状況では、尚更友達を作る気になどなれない。
失って悲しむくらいなら、最初から一人の方が良い。
リリスを失って、僕が学んだことだ。
それなのに…何故か今は…大切なものが、一つまた一つと増えている。
…これは良くない兆候なのでは?
また、失って悲しむことになりかねない…。
「これまでずっと、ナジュ君…一人ぼっちだったでしょ?私の為に…私以外は要らないって」
「…」
「ナジュ君に大切なものが出来て、毎日楽しそうで…私、嬉しいよ」
…楽しそう…なんですかね?僕。
まぁ、昔みたいに…死にた過ぎて、他のことを考える余裕が全くなかった…あの頃に比べれば。
今は随分、気持ちが楽になってるよな。
少なくとも、人生で初めて友達を作るほどには。
しかし。
「嬉しいけど…。ちょっと嫉妬しちゃうな」
「…嫉妬?」
「うん。ナジュ君が、他の人ばかり大切にして…私のこと忘れちゃうんじゃないかって、心配」
「…ふふ」
僕は思わず笑ってしまった。
「あ、酷い!何で笑うの?」
「済みません。リリスが、あまりに有り得ないこと言うものですから」
「有り得なくないでしょ」
「有り得ないですよ」
確かに僕には、大切なものが増えた。
守るべきものも増えた。それは良いことなのかもしれない。
でも、だからって。
「僕がリリスを忘れるなんて、それは絶対有り得ないです」
「…本当?」
「本当ですよ」
自分の命より遥かに大切なものを。
どうして、一秒たりとも忘れることがあるだろうか。
それだけは絶対に有り得ない。
この瞬間って、何物にも代え難い幸福なひとときだよな。
好きな女の子が、膝枕してくれてるんですよ?
童貞なら鼻血を吹くシチュエーションだな。
それを僕は、当たり前のように満喫してるんですよ。
ふはは。
まぁ、精神世界なんで、現実ではないんですけどね。
僕が楽しんでるので良し。
で、それよりも。
「楽しそう…僕がですか?」
「うん。今日、とっても楽しそうだったよ」
…。
…そうか?
「初めてだもんね。ナジュ君に、あんな親しいお友達が出来るなんて」
声を弾ませるリリスである。
親しいお友達…。それは言うまでもなく…天音さんのことだろう。
確かに、我ながら驚いてるよ。
まさか自分に友達が出来るとは。
僕は昔から、リリスがいればそれで良かったから…友達なんて欲しいとは思わなかった。
それに、故郷では…いくら友達を作ったって、どうせ別々の戦場に送られて…二度と会えないかもしれないのに。
そんな状況では、尚更友達を作る気になどなれない。
失って悲しむくらいなら、最初から一人の方が良い。
リリスを失って、僕が学んだことだ。
それなのに…何故か今は…大切なものが、一つまた一つと増えている。
…これは良くない兆候なのでは?
また、失って悲しむことになりかねない…。
「これまでずっと、ナジュ君…一人ぼっちだったでしょ?私の為に…私以外は要らないって」
「…」
「ナジュ君に大切なものが出来て、毎日楽しそうで…私、嬉しいよ」
…楽しそう…なんですかね?僕。
まぁ、昔みたいに…死にた過ぎて、他のことを考える余裕が全くなかった…あの頃に比べれば。
今は随分、気持ちが楽になってるよな。
少なくとも、人生で初めて友達を作るほどには。
しかし。
「嬉しいけど…。ちょっと嫉妬しちゃうな」
「…嫉妬?」
「うん。ナジュ君が、他の人ばかり大切にして…私のこと忘れちゃうんじゃないかって、心配」
「…ふふ」
僕は思わず笑ってしまった。
「あ、酷い!何で笑うの?」
「済みません。リリスが、あまりに有り得ないこと言うものですから」
「有り得なくないでしょ」
「有り得ないですよ」
確かに僕には、大切なものが増えた。
守るべきものも増えた。それは良いことなのかもしれない。
でも、だからって。
「僕がリリスを忘れるなんて、それは絶対有り得ないです」
「…本当?」
「本当ですよ」
自分の命より遥かに大切なものを。
どうして、一秒たりとも忘れることがあるだろうか。
それだけは絶対に有り得ない。


