「僕、何か仲間思いエピソード持ってましたっけ?」
「え?凄くたくさんあるじゃない。いつもいつも、あれだけ怒られてるのに、皆の為に盾になるのやめないし」
「あれはほら、僕の唯一の取り柄みたいなものですから」
「唯一の取り柄なんかじゃないよ。生徒達にだって、いつも放課後の自主練、付き合ってあげてるじゃん」
「あれもほら…僕の数少ない取り柄みたいなものですから」
不死身であることと、読心魔法が使えることだけだな。
それ以外に、僕の良いところって言ったら…。
…。
…顔かな?
あとは思いつかない。
「それに、僕達の為に、無茶な読心魔法の特訓してたこともあったでしょ」
「あれは…すぐりさんに読心魔法を看破されたのがムカついたから…」
「嘘。リリスさん言ってたよ。ナジュ君は、皆の信頼を取り戻したくて必死だったんだって」
リリス、あなた言って良いことと悪いことってものがあるでしょう。
「それにこの度の…『サンクチュアリ』の件だって」
「僕、何かしました?」
「学院にスパイが紛れ込んでることに気づいて、学院爆破を阻止したでしょ。無茶しながら」
「…よく覚えてますね、そんなこと…」
忘れて良いんですよ、そんなこと。
世の中、もっと覚えておかないといけない大切なことがあるでしょう。
「介抱したの僕だからね。覚えてるよ」
そうだった。
「それに、異次元世界に行くときだって、自分から立候補してたでしょ」
「…よく覚えてますね、そんなこと…」
忘れて良いんですって。そんなこと。
何でも覚えてたら、逆に疲れるでしょうに。
「帰ってきた後、介抱したの僕だからね」
そうだった。
さすが保険室の先生。隙がなさ過ぎますね。
「異次元世界から帰ってきたとき、凄く傷ついてるみたいだったから…」
「あんなの僕の自業自得なんですから…いちいち気にしなくて良いんですよ」
「でも、あんな辛い思いしてでも、僕達の為に異次元世界に行ってくれたでしょ」
…それは…。
まぁ、そんなこともしましたけど…。
「何だか悪人ぶってるけど、君は自分で思ってるよりずっと良い人だよ」
何だそれは。
そんなあなた…近所の悪戯小僧みたいな…。
「あんな出会い方をしたから、最初は、確かに憎みもしたけど…。それは事情があったからで、君が生来の悪人だからじゃない」
「…」
「皆それが分かってるから、ナジュ君に優しくするんだよ。大丈夫。もっと自分に自信を持って良いんだよ」
自分に…。
…自信、か…。
全く…これが冗談なら、どんなに気楽なことか。
でも心の中を覗いてみたところ、本ッ当に、この人の本心なんだよなぁ、これが。
僕が良い人なんじゃなくて、あなたがお人好し過ぎるのでは?
「え?凄くたくさんあるじゃない。いつもいつも、あれだけ怒られてるのに、皆の為に盾になるのやめないし」
「あれはほら、僕の唯一の取り柄みたいなものですから」
「唯一の取り柄なんかじゃないよ。生徒達にだって、いつも放課後の自主練、付き合ってあげてるじゃん」
「あれもほら…僕の数少ない取り柄みたいなものですから」
不死身であることと、読心魔法が使えることだけだな。
それ以外に、僕の良いところって言ったら…。
…。
…顔かな?
あとは思いつかない。
「それに、僕達の為に、無茶な読心魔法の特訓してたこともあったでしょ」
「あれは…すぐりさんに読心魔法を看破されたのがムカついたから…」
「嘘。リリスさん言ってたよ。ナジュ君は、皆の信頼を取り戻したくて必死だったんだって」
リリス、あなた言って良いことと悪いことってものがあるでしょう。
「それにこの度の…『サンクチュアリ』の件だって」
「僕、何かしました?」
「学院にスパイが紛れ込んでることに気づいて、学院爆破を阻止したでしょ。無茶しながら」
「…よく覚えてますね、そんなこと…」
忘れて良いんですよ、そんなこと。
世の中、もっと覚えておかないといけない大切なことがあるでしょう。
「介抱したの僕だからね。覚えてるよ」
そうだった。
「それに、異次元世界に行くときだって、自分から立候補してたでしょ」
「…よく覚えてますね、そんなこと…」
忘れて良いんですって。そんなこと。
何でも覚えてたら、逆に疲れるでしょうに。
「帰ってきた後、介抱したの僕だからね」
そうだった。
さすが保険室の先生。隙がなさ過ぎますね。
「異次元世界から帰ってきたとき、凄く傷ついてるみたいだったから…」
「あんなの僕の自業自得なんですから…いちいち気にしなくて良いんですよ」
「でも、あんな辛い思いしてでも、僕達の為に異次元世界に行ってくれたでしょ」
…それは…。
まぁ、そんなこともしましたけど…。
「何だか悪人ぶってるけど、君は自分で思ってるよりずっと良い人だよ」
何だそれは。
そんなあなた…近所の悪戯小僧みたいな…。
「あんな出会い方をしたから、最初は、確かに憎みもしたけど…。それは事情があったからで、君が生来の悪人だからじゃない」
「…」
「皆それが分かってるから、ナジュ君に優しくするんだよ。大丈夫。もっと自分に自信を持って良いんだよ」
自分に…。
…自信、か…。
全く…これが冗談なら、どんなに気楽なことか。
でも心の中を覗いてみたところ、本ッ当に、この人の本心なんだよなぁ、これが。
僕が良い人なんじゃなくて、あなたがお人好し過ぎるのでは?


