「頑張ったね、凄く…。辛いのに、頑張ったんだ、ナジュ君は」
何でちょっと泣きそうなんですか。
あなたが泣いたら駄目でしょう。
いや、あなたに限らず…。
「…優し過ぎなんですよ、あなた達は」
僕は、弁護する余地もない大罪人なんだからさ。
もっと皆、僕を責め立ててくれれば良いのに。
あれほどのことをしといて、何悠々自適に教師なんかやってんだ、って。
罪人は罪人らしく、一生牢屋の中で臭い飯食ってろ、って。
そう言ってくれれば良いのに。
それどころか、折角何しても死なない、不死身の身体なんだから。
人体実験に使うなり、危険な労働を押し付けるなり、それこそ煮るなり焼くなり何でも出来るのに。
皆、馬鹿みたいに優しくて。
学院長は勿論、羽久さんは毎回、僕に盾になるな、って怒ってくるし。
何なら殴ってもきたし。
イレースさんだって、僕が爆弾抱えて自爆したら、なんかめっちゃ怒って口を縫ってくるし。
学院の風紀を乱すとか何とか言いながらも、いっぱしの教師として認めてくれるし。
令月さんは…あの人は細かいことを考えるタイプじゃないから、まぁ普通に接してくるんだけど。
すぐりさんなんて、僕の読心魔法稽古に付き合ってくれるし。何だかんだ僕を頼りにしてくるし。
主にツキナさんのことでね。
たまに、深夜に僕の部屋に入ってきて。
「今日ツキナがさ〜!」って相談してくるんですよ、あの人。
頼りにしてくれるのは有り難いんだけど、リリスとのイチャイチャタイムを邪魔するのやめてください。
で、天音さんはこれでしょ?
憎い仇のはずなのに、今や僕の…一番の…。
…一番の…友達ですよ。
いつの間にか、そうなってますよ。
おかしなものだ。
天音さんの心は、いくらなんでも広過ぎる。
広けりゃ良いってものじゃないぞ。
天音さんはもうちょっと…いや、イーニシュフェルト魔導学院の連中は揃って。
もっと、危機感を持つべきだな。
「何で僕みたいな人間を、平気で信用出来るのか…。理解不能ですよ」
そもそも僕、最初にここに来たとき、皆さんを騙して入ってきたんだぞ?
散々迷惑をかけ、その上「うぇーん僕死にたいよー」とか抜かして。
ぶん殴れ、そんな奴は。
それなのに、何で喜んで迎え入れちゃってるんだ。
訳が分からない。
「それは、ナジュ君が良い人だからだよ」
天音さんは、こうやってもっと訳が分からないことを言うし。
大丈夫ですか、頭?
「一応聞いておきますけど、どの辺が良い人なんですか?」
「だって、仲間思いでしょ?」
「…」
うん、よく分かった。
「天音さん…。あなた、残暑に頭でもやられましたか?」
そうだとしたら、とても気の毒ですね。
夏バテに効く食べ物…えーと。
「そうめん…作りましょうか?」
「…何でそうなるの…?」
「季節遅れの夏バテで、頭おかしくなったのかなぁと…」
「なってないよ…。僕、保健室の先生だよ?」
そういえばそうだった。
忘れてましたよ。済みませんね。
何でちょっと泣きそうなんですか。
あなたが泣いたら駄目でしょう。
いや、あなたに限らず…。
「…優し過ぎなんですよ、あなた達は」
僕は、弁護する余地もない大罪人なんだからさ。
もっと皆、僕を責め立ててくれれば良いのに。
あれほどのことをしといて、何悠々自適に教師なんかやってんだ、って。
罪人は罪人らしく、一生牢屋の中で臭い飯食ってろ、って。
そう言ってくれれば良いのに。
それどころか、折角何しても死なない、不死身の身体なんだから。
人体実験に使うなり、危険な労働を押し付けるなり、それこそ煮るなり焼くなり何でも出来るのに。
皆、馬鹿みたいに優しくて。
学院長は勿論、羽久さんは毎回、僕に盾になるな、って怒ってくるし。
何なら殴ってもきたし。
イレースさんだって、僕が爆弾抱えて自爆したら、なんかめっちゃ怒って口を縫ってくるし。
学院の風紀を乱すとか何とか言いながらも、いっぱしの教師として認めてくれるし。
令月さんは…あの人は細かいことを考えるタイプじゃないから、まぁ普通に接してくるんだけど。
すぐりさんなんて、僕の読心魔法稽古に付き合ってくれるし。何だかんだ僕を頼りにしてくるし。
主にツキナさんのことでね。
たまに、深夜に僕の部屋に入ってきて。
「今日ツキナがさ〜!」って相談してくるんですよ、あの人。
頼りにしてくれるのは有り難いんだけど、リリスとのイチャイチャタイムを邪魔するのやめてください。
で、天音さんはこれでしょ?
憎い仇のはずなのに、今や僕の…一番の…。
…一番の…友達ですよ。
いつの間にか、そうなってますよ。
おかしなものだ。
天音さんの心は、いくらなんでも広過ぎる。
広けりゃ良いってものじゃないぞ。
天音さんはもうちょっと…いや、イーニシュフェルト魔導学院の連中は揃って。
もっと、危機感を持つべきだな。
「何で僕みたいな人間を、平気で信用出来るのか…。理解不能ですよ」
そもそも僕、最初にここに来たとき、皆さんを騙して入ってきたんだぞ?
散々迷惑をかけ、その上「うぇーん僕死にたいよー」とか抜かして。
ぶん殴れ、そんな奴は。
それなのに、何で喜んで迎え入れちゃってるんだ。
訳が分からない。
「それは、ナジュ君が良い人だからだよ」
天音さんは、こうやってもっと訳が分からないことを言うし。
大丈夫ですか、頭?
「一応聞いておきますけど、どの辺が良い人なんですか?」
「だって、仲間思いでしょ?」
「…」
うん、よく分かった。
「天音さん…。あなた、残暑に頭でもやられましたか?」
そうだとしたら、とても気の毒ですね。
夏バテに効く食べ物…えーと。
「そうめん…作りましょうか?」
「…何でそうなるの…?」
「季節遅れの夏バテで、頭おかしくなったのかなぁと…」
「なってないよ…。僕、保健室の先生だよ?」
そういえばそうだった。
忘れてましたよ。済みませんね。


