いっそ責めてくれれば楽なんだけどな。
「お前の過去話なんて、クソほども興味ねぇわ」とか。
「お前の死にたがりのせいで、犠牲になった大勢の人が報われねぇよ」とか。
「自分の不幸に浸って、勝手に気持ち良くなってんじゃねぇぞこの野郎」とか。
「何不幸ぶってんだ、苦しいのはお前だけじゃねーんだぞ」とか。
言いたいことは、いくらでも浮かんでくるだろうに。
いっそそう言ってくれたら、僕も楽なんだけどな。
全部自業自得だし。
何でこの人は、僕を許そう許そうとするのか。
責めろよ。
その権利があるだろ、あなたは。
ドMか?僕は。
「それに…僕には、ナジュ君を責めることは出来ないよ」
挙げ句、こんなことを言い出す始末。
「何でですか」
「多分、立場が同じだったら…きっと僕も…同じことをしてただろうから」
「あなたはしないでしょ。僕より賢いんだから」
例え天音さんが、僕と同じ境遇に陥ったとしても。
僕みたいに破滅的な思考には陥らなかっただろう。
「むしろ天音さんなら…ひたすら落ち込みまくって、日々泣き暮らしてそうです」
うん、想像出来る。
「…それはそれで、情けなくない?」
「人を殺してまで、死ぬ方法を探してた僕よりマシでは?」
「それって、ナジュ君みたいな行動力が僕にはないってことでしょ?やっぱり情けないよ」
物は言いよう、ってね。
「ナジュ君は強いよ、凄く。弱くなんてない」
「…何処が…?」
「だって、罪を犯しながらでも…泣き暮らすことなく生きてるじゃないか」
それはだって…死ねないから。
それに、泣いてたってしょうがないから。
そういえば僕、一人になってから、泣くことってなかったな。
味方が全滅した戦場で、思いっきり泣きじゃくって…それ以来泣いたっけ?
学院長と羽久さんと戦ったときに泣いてたのは覚えてる。
でもその前は…泣かなかったな。
何でだろう。涙は出なかったんだよな。
「それに、自分の罪を認めてるでしょ、ナジュ君は」
「いや…。認めるも認めないも、罪を犯したのは事実なんだから、言い逃れのしようもないじゃないですか」
「そんなことないよ。それだけ苦しい過去を持ってたら、自分の罪を正当化して、自分は悪くないって言う人もいるよ」
あぁ、成程。
まぁ、そういう人もいるかもしれない。
凄い卑怯だな。
「でもナジュ君、絶対、自分は正しいことをしたんだ、とは言わなかったでしょ」
「…そうですね」
正しいことは何もしてないですね。
悪いことばっかりしてきたんだから。
「そういうところが偉い。強いよ。並みの人に出来ることじゃない」
はぁ、そうですか。
僕みたいな救いようのない悪人を、これほど褒め称えることも…並みの人には出来ないでしょうね。
あ、いや皮肉じゃないですよ?
「お前の過去話なんて、クソほども興味ねぇわ」とか。
「お前の死にたがりのせいで、犠牲になった大勢の人が報われねぇよ」とか。
「自分の不幸に浸って、勝手に気持ち良くなってんじゃねぇぞこの野郎」とか。
「何不幸ぶってんだ、苦しいのはお前だけじゃねーんだぞ」とか。
言いたいことは、いくらでも浮かんでくるだろうに。
いっそそう言ってくれたら、僕も楽なんだけどな。
全部自業自得だし。
何でこの人は、僕を許そう許そうとするのか。
責めろよ。
その権利があるだろ、あなたは。
ドMか?僕は。
「それに…僕には、ナジュ君を責めることは出来ないよ」
挙げ句、こんなことを言い出す始末。
「何でですか」
「多分、立場が同じだったら…きっと僕も…同じことをしてただろうから」
「あなたはしないでしょ。僕より賢いんだから」
例え天音さんが、僕と同じ境遇に陥ったとしても。
僕みたいに破滅的な思考には陥らなかっただろう。
「むしろ天音さんなら…ひたすら落ち込みまくって、日々泣き暮らしてそうです」
うん、想像出来る。
「…それはそれで、情けなくない?」
「人を殺してまで、死ぬ方法を探してた僕よりマシでは?」
「それって、ナジュ君みたいな行動力が僕にはないってことでしょ?やっぱり情けないよ」
物は言いよう、ってね。
「ナジュ君は強いよ、凄く。弱くなんてない」
「…何処が…?」
「だって、罪を犯しながらでも…泣き暮らすことなく生きてるじゃないか」
それはだって…死ねないから。
それに、泣いてたってしょうがないから。
そういえば僕、一人になってから、泣くことってなかったな。
味方が全滅した戦場で、思いっきり泣きじゃくって…それ以来泣いたっけ?
学院長と羽久さんと戦ったときに泣いてたのは覚えてる。
でもその前は…泣かなかったな。
何でだろう。涙は出なかったんだよな。
「それに、自分の罪を認めてるでしょ、ナジュ君は」
「いや…。認めるも認めないも、罪を犯したのは事実なんだから、言い逃れのしようもないじゃないですか」
「そんなことないよ。それだけ苦しい過去を持ってたら、自分の罪を正当化して、自分は悪くないって言う人もいるよ」
あぁ、成程。
まぁ、そういう人もいるかもしれない。
凄い卑怯だな。
「でもナジュ君、絶対、自分は正しいことをしたんだ、とは言わなかったでしょ」
「…そうですね」
正しいことは何もしてないですね。
悪いことばっかりしてきたんだから。
「そういうところが偉い。強いよ。並みの人に出来ることじゃない」
はぁ、そうですか。
僕みたいな救いようのない悪人を、これほど褒め称えることも…並みの人には出来ないでしょうね。
あ、いや皮肉じゃないですよ?


