こうして僕は、全世界の男の夢である、恋人の膝枕で眠るという贅沢を、毎回堪能していたのだ。
まぁ、そんな状況を素直に楽しめるほど、気持ちに余裕はなかったので。
リリスに膝枕してもらいながらも、僕は割と上の空だったんだけど。
今思えば、勿体ないことをしましたよ。
いくら疲れているとはいえ、膝枕は別だろうと。
昔から、リリスの膝枕、好きでしたからね僕。
何なら小坊の頃から、リリスの膝枕大好きでした。
いや、冗談言ってるんじゃないですよ。本当のことです。
あの後、僕達の身に起こることを思えば…。
ちゃんとあのとき、膝枕を堪能しておくべきだったんです。僕は。
とは言っても、眠ることはあんまり出来ませんでした。
休める時間は、長くても四、五時間程度だったし。
あまりにも疲れ過ぎていたのと、戦場でずっと気が立っていたせいで、いざ眠れと言われても、なかなか眠れなくて。
だから、ずっと目を閉じていた。
目を閉じて、眠っている振りをしていた。
リリスもそれが分かってたのか、僕が目を閉じている間、ずっと僕の髪を撫でてくれてましたよ。
血と泥にまみれた髪を。
その間僕はずっと、子守唄代わりのリリスの声を聞いていた。
「大丈夫だよ、ナジュ君。大丈夫…。君のことは、私が守ってあげる。絶対に…君だけは…私が守るからね。大丈夫…」
それは、僕に言い聞かせていると言うよりは。
リリス自身が、自分に暗示をかけているように聞こえた。
こんな状況でも。どれだけ状況が悪くなっても。
僕達の関係は、何も変わらないままだった。
永遠の絆で結ばれた仲、って奴なのかもしれません。
今でも覚えているけど。
何度か、こんなことがあった。
リリスの膝枕で寝るんじゃなくて、リリスが僕の隣に横になって、一緒に眠ったことが。
リリスは、「私は大丈夫」を連呼していたのだが。
とても大丈夫そうには見えなかったから、「リリスも休んだ方が良い」と、僕が強く言ったのだ。
そういうときは、並んで横になった。粗末なベッドで。
ロマンチックな何かが起こるはずもなく、ただ寝転がっていただけなんだけど。
あのとき交わした言葉は…今振り返って口にすると、結構恥ずかしい。
でも、お互い大真面目だった。
一度、こんなことを言ったことがある。
「…リリスは、僕と契約したことを後悔してるでしょうね」
「え?」
疲れ果て、消耗しきって、死体のように寝そべっていた僕は、不意にそう口走っていた。
我ながら、かなり疲れていたんだと思う。
まぁ、そんな状況を素直に楽しめるほど、気持ちに余裕はなかったので。
リリスに膝枕してもらいながらも、僕は割と上の空だったんだけど。
今思えば、勿体ないことをしましたよ。
いくら疲れているとはいえ、膝枕は別だろうと。
昔から、リリスの膝枕、好きでしたからね僕。
何なら小坊の頃から、リリスの膝枕大好きでした。
いや、冗談言ってるんじゃないですよ。本当のことです。
あの後、僕達の身に起こることを思えば…。
ちゃんとあのとき、膝枕を堪能しておくべきだったんです。僕は。
とは言っても、眠ることはあんまり出来ませんでした。
休める時間は、長くても四、五時間程度だったし。
あまりにも疲れ過ぎていたのと、戦場でずっと気が立っていたせいで、いざ眠れと言われても、なかなか眠れなくて。
だから、ずっと目を閉じていた。
目を閉じて、眠っている振りをしていた。
リリスもそれが分かってたのか、僕が目を閉じている間、ずっと僕の髪を撫でてくれてましたよ。
血と泥にまみれた髪を。
その間僕はずっと、子守唄代わりのリリスの声を聞いていた。
「大丈夫だよ、ナジュ君。大丈夫…。君のことは、私が守ってあげる。絶対に…君だけは…私が守るからね。大丈夫…」
それは、僕に言い聞かせていると言うよりは。
リリス自身が、自分に暗示をかけているように聞こえた。
こんな状況でも。どれだけ状況が悪くなっても。
僕達の関係は、何も変わらないままだった。
永遠の絆で結ばれた仲、って奴なのかもしれません。
今でも覚えているけど。
何度か、こんなことがあった。
リリスの膝枕で寝るんじゃなくて、リリスが僕の隣に横になって、一緒に眠ったことが。
リリスは、「私は大丈夫」を連呼していたのだが。
とても大丈夫そうには見えなかったから、「リリスも休んだ方が良い」と、僕が強く言ったのだ。
そういうときは、並んで横になった。粗末なベッドで。
ロマンチックな何かが起こるはずもなく、ただ寝転がっていただけなんだけど。
あのとき交わした言葉は…今振り返って口にすると、結構恥ずかしい。
でも、お互い大真面目だった。
一度、こんなことを言ったことがある。
「…リリスは、僕と契約したことを後悔してるでしょうね」
「え?」
疲れ果て、消耗しきって、死体のように寝そべっていた僕は、不意にそう口走っていた。
我ながら、かなり疲れていたんだと思う。


