腰が抜けると言うか、身体の力が抜けた。
もう逃げられない。
僕も勿論だが、リリスが。
リリスは一人で、この戦場を任されてしまったのだ。
僕はすぐさま、その上官に、上の人に掛け合ってくれるよう頼んだ。
魔物はそんなに万能じゃない。一人だけで抑えるには限界がある。
すぐに、引き上げた部隊をここに戻してくれ、と。
僕があまりに鬼気迫る顔で言うものだから、上官はたじろぎながら頷いたが。
国境沿いの戦線は、何処も逼迫した状況なのだ。
一度引き下げた部隊を、再びもとの場所に戻す…そんな余裕があるはずがなかった。
第一上層部は「この戦線はリリスという魔物一人で充分」だと、勝手に納得しているのだ。
現場の末端兵士が何と抗議しようが、一笑に付される…どころか。
耳に入れてももらえなかったのだろう。
結局、僕があの戦場を後にするまで、増援が来ることはなかった。
かくして僕とリリスは、僅かな手負いの魔導師部隊と共に、熾烈極まる戦場に取り残されることとなった。
そこから、僕達の地獄の日々が始まった。
もう逃げられない。
僕も勿論だが、リリスが。
リリスは一人で、この戦場を任されてしまったのだ。
僕はすぐさま、その上官に、上の人に掛け合ってくれるよう頼んだ。
魔物はそんなに万能じゃない。一人だけで抑えるには限界がある。
すぐに、引き上げた部隊をここに戻してくれ、と。
僕があまりに鬼気迫る顔で言うものだから、上官はたじろぎながら頷いたが。
国境沿いの戦線は、何処も逼迫した状況なのだ。
一度引き下げた部隊を、再びもとの場所に戻す…そんな余裕があるはずがなかった。
第一上層部は「この戦線はリリスという魔物一人で充分」だと、勝手に納得しているのだ。
現場の末端兵士が何と抗議しようが、一笑に付される…どころか。
耳に入れてももらえなかったのだろう。
結局、僕があの戦場を後にするまで、増援が来ることはなかった。
かくして僕とリリスは、僅かな手負いの魔導師部隊と共に、熾烈極まる戦場に取り残されることとなった。
そこから、僕達の地獄の日々が始まった。


