…で。
祖国を追い出された、各国の魔導師達がどうしたか。
どの国でも魔導師は嫌われて、追い出されて、居場所がなくて。
流浪の民となった魔導師達は、行く宛もなく路頭に迷う…。
…なんてことはなかった。
まぁ、中にはそういう人もいたと思うけど。
多くの魔導師は、祖国を追い出されたからといって、路頭に迷うことはなかった。
というのも、追い出された魔導師には、ちゃんと受け入れ先があったからだ。
それが、前述した魔導師の国だ。
皮肉なもので、追放された魔導師達は、魔導師の国が原因で追い出されたのに。
彼らの行き着いた先は、件の魔導師の国だったのだ。
魔導師の国は、祖国から追い出された魔導師達を積極的に受け入れた。
…あぁ、はい。国土はちゃんとあったんですよ。
その頃には、魔導師の国も治世が安定していて、祖国を追い出された魔導師達を受け入れることが出来たんです。
僕もそこに行ったんです。他に行く宛なかったですし。
多くの魔導師もまた、魔導師の国に集まった。
こうして、世界は二つに分かれた。
魔導師と、魔導師でない人。この二つの陣営に。
これだけなら、別に悪いことじゃないと僕は思います。
魔導師は魔導師で。魔導師じゃない人は魔導師じゃない人で。
それぞれ住み分けして、それぞれで居心地の良い国を造るなら。
それでお互い満足なら、別に良いじゃないですか。
と、思うのは単に、僕にはリリスがいたからかもしれないけど。
僕はリリスがいればそれで良くて、魔導師非魔導師論争には、全く興味がなかったから。
魔導師の国で、僕は細々と生きていた。
それで良かった。僕は。
でも、世の中はそうは行かなかった。
魔導師陣営も、非魔導師陣営も。
魔導師の国には、祖国を追い出された魔導師が大勢いて。
非魔導師の国にも、祖国を追い出された非魔導師が大勢いた。
先程述べた通り、魔導師の国を設立するに当たって、無理矢理土地をぶん取った訳ですから。
お互い、並々ならぬ因縁は持ってますよね。当たり前ですけど。
しかも、魔導師の国も、それで大人しくしていれば良いものを。
魔導師国では、魔導師こそ新人類であるという選民思想があるものだから。
不必要に非魔導師陣営を挑発するようなことをするし、言うし。
魔導師陣営を更に繁栄させる為に、侵略戦争もするし。
こうなってくると、非魔導師陣営も黙ってはいられない。
彼らは、魔導師によって自分達の土地をこれ以上侵略されないように、武器を持つようになった。
魔導師陣営と非魔導師陣営の溝は、更に深く広く、決して埋められないものになっていった。
こうして、両陣営の対立は段々と激化し、血で血を洗う戦争が巻き起こることになったんですね。
祖国を追い出された、各国の魔導師達がどうしたか。
どの国でも魔導師は嫌われて、追い出されて、居場所がなくて。
流浪の民となった魔導師達は、行く宛もなく路頭に迷う…。
…なんてことはなかった。
まぁ、中にはそういう人もいたと思うけど。
多くの魔導師は、祖国を追い出されたからといって、路頭に迷うことはなかった。
というのも、追い出された魔導師には、ちゃんと受け入れ先があったからだ。
それが、前述した魔導師の国だ。
皮肉なもので、追放された魔導師達は、魔導師の国が原因で追い出されたのに。
彼らの行き着いた先は、件の魔導師の国だったのだ。
魔導師の国は、祖国から追い出された魔導師達を積極的に受け入れた。
…あぁ、はい。国土はちゃんとあったんですよ。
その頃には、魔導師の国も治世が安定していて、祖国を追い出された魔導師達を受け入れることが出来たんです。
僕もそこに行ったんです。他に行く宛なかったですし。
多くの魔導師もまた、魔導師の国に集まった。
こうして、世界は二つに分かれた。
魔導師と、魔導師でない人。この二つの陣営に。
これだけなら、別に悪いことじゃないと僕は思います。
魔導師は魔導師で。魔導師じゃない人は魔導師じゃない人で。
それぞれ住み分けして、それぞれで居心地の良い国を造るなら。
それでお互い満足なら、別に良いじゃないですか。
と、思うのは単に、僕にはリリスがいたからかもしれないけど。
僕はリリスがいればそれで良くて、魔導師非魔導師論争には、全く興味がなかったから。
魔導師の国で、僕は細々と生きていた。
それで良かった。僕は。
でも、世の中はそうは行かなかった。
魔導師陣営も、非魔導師陣営も。
魔導師の国には、祖国を追い出された魔導師が大勢いて。
非魔導師の国にも、祖国を追い出された非魔導師が大勢いた。
先程述べた通り、魔導師の国を設立するに当たって、無理矢理土地をぶん取った訳ですから。
お互い、並々ならぬ因縁は持ってますよね。当たり前ですけど。
しかも、魔導師の国も、それで大人しくしていれば良いものを。
魔導師国では、魔導師こそ新人類であるという選民思想があるものだから。
不必要に非魔導師陣営を挑発するようなことをするし、言うし。
魔導師陣営を更に繁栄させる為に、侵略戦争もするし。
こうなってくると、非魔導師陣営も黙ってはいられない。
彼らは、魔導師によって自分達の土地をこれ以上侵略されないように、武器を持つようになった。
魔導師陣営と非魔導師陣営の溝は、更に深く広く、決して埋められないものになっていった。
こうして、両陣営の対立は段々と激化し、血で血を洗う戦争が巻き起こることになったんですね。


