今いるこの世界の平和を思えば、戦争なんて全く縁遠い言葉だ。
多少、ジャマ王国との間ではピリピリしているけども。
それ以外は平和そのもの。
少なくとも、周りを見渡せば、国民が皆殺気立っている…なんてことはない。
でも僕が生まれた世界では、実際それが起きた。
ピリピリを通り越して、実際に戦争行為が行われていたのだ。
長い間、ずっと。
それこそ、僕がまだ幼かった頃から。
…あぁ、成程確かに。その可能性はありますね。
僕の両親は、戦争で亡くなったんじゃないか。
そうかもしれませんね。まぁ、知らされてなかったんでどうでも良いですが。
僕が成長するにつれて、戦争は更に激化していった。
僕の生まれた世界で行われていた戦争は、それこそ世界を二つに割るほどの大戦だった。
戦争の歴史…なんて授業が、当たり前のように学校で行われていた。
お陰で、あの戦争の成り立ちは、今でもすらすら言える。
一言で言うならあの戦争は、魔導師と非魔導師の戦争だった。
両陣営共に、お互いの存在を一人残らず消し去るまで続く、全滅戦争。
有り得ないでしょう?ここルーデュニア聖王国では…。
でもあの世界では、それが普通だった。
…え、魔導師排斥論者?いやいや、そんな生易しいものじゃないですって。
戦争っていうのはね、お互い大義名分があるんです。お互いが掲げる正義とか…正当性とか…そういうものがあって。
そういうものの為に、戦っているんです。
そもそもの発端は、もう何千年も前に遡る。
その頃からあの世界では、今で言う魔導師排斥運動が盛んで。
非魔導師は、魔導師の存在を大変疎ましく思っており。
魔法なんて怪しげな力を使う者は人間じゃない、と言われ続けていた。
当然居心地の悪くなった魔導師は、自分達にとって居心地の良い場所を作ろうとした。
魔導師は、魔導師だけが集まる魔導師の国を造ろう、と言い出した。
まぁ、ここまでは良い試みですよね。
追い出され、はみ出し者にされた魔導師達がお互いに集まり。
自分達の居場所を作る為に、国を設立する。
そうすれば、魔導師だからといって、肩身の狭い思いをせずに済む。
でも、よく考えてみて欲しい。
魔導師達が集まって、「よし、今日から自分達の国を造ろう!」と企画して。
そんな簡単に、国家建設なんて出来ると思うか?
そんなことを簡単にやってのけたのは、学院長くらいだ。
いや、学院長だって、ルーデュニア聖王国建国の際にはそれなりに苦労してると思う。
自分達にとって完璧に居心地の良い場所を作るのは、そう簡単なことではない。
第一、まず何より土地がない。
気候の良い土地は既に、別の人間が住み着いて、国を造っていたし。
今更、国を設立するに丁度良い土地なんて、都合良く空いているはずがない。
で、どうしたと思います?
…土地がないなら、奪えば良い。
こうして、長きに渡る戦争の最初の一戦が起きた訳です。
魔導師による国を造る為、その土地を確保する為に。
そこに住んでいた人々を力ずくで追い出し、家々や田畑を焼き払い。
抵抗する者は一人残らず皆殺し。
そうやって、自分達が住むべき土地を得たんです。
多少、ジャマ王国との間ではピリピリしているけども。
それ以外は平和そのもの。
少なくとも、周りを見渡せば、国民が皆殺気立っている…なんてことはない。
でも僕が生まれた世界では、実際それが起きた。
ピリピリを通り越して、実際に戦争行為が行われていたのだ。
長い間、ずっと。
それこそ、僕がまだ幼かった頃から。
…あぁ、成程確かに。その可能性はありますね。
僕の両親は、戦争で亡くなったんじゃないか。
そうかもしれませんね。まぁ、知らされてなかったんでどうでも良いですが。
僕が成長するにつれて、戦争は更に激化していった。
僕の生まれた世界で行われていた戦争は、それこそ世界を二つに割るほどの大戦だった。
戦争の歴史…なんて授業が、当たり前のように学校で行われていた。
お陰で、あの戦争の成り立ちは、今でもすらすら言える。
一言で言うならあの戦争は、魔導師と非魔導師の戦争だった。
両陣営共に、お互いの存在を一人残らず消し去るまで続く、全滅戦争。
有り得ないでしょう?ここルーデュニア聖王国では…。
でもあの世界では、それが普通だった。
…え、魔導師排斥論者?いやいや、そんな生易しいものじゃないですって。
戦争っていうのはね、お互い大義名分があるんです。お互いが掲げる正義とか…正当性とか…そういうものがあって。
そういうものの為に、戦っているんです。
そもそもの発端は、もう何千年も前に遡る。
その頃からあの世界では、今で言う魔導師排斥運動が盛んで。
非魔導師は、魔導師の存在を大変疎ましく思っており。
魔法なんて怪しげな力を使う者は人間じゃない、と言われ続けていた。
当然居心地の悪くなった魔導師は、自分達にとって居心地の良い場所を作ろうとした。
魔導師は、魔導師だけが集まる魔導師の国を造ろう、と言い出した。
まぁ、ここまでは良い試みですよね。
追い出され、はみ出し者にされた魔導師達がお互いに集まり。
自分達の居場所を作る為に、国を設立する。
そうすれば、魔導師だからといって、肩身の狭い思いをせずに済む。
でも、よく考えてみて欲しい。
魔導師達が集まって、「よし、今日から自分達の国を造ろう!」と企画して。
そんな簡単に、国家建設なんて出来ると思うか?
そんなことを簡単にやってのけたのは、学院長くらいだ。
いや、学院長だって、ルーデュニア聖王国建国の際にはそれなりに苦労してると思う。
自分達にとって完璧に居心地の良い場所を作るのは、そう簡単なことではない。
第一、まず何より土地がない。
気候の良い土地は既に、別の人間が住み着いて、国を造っていたし。
今更、国を設立するに丁度良い土地なんて、都合良く空いているはずがない。
で、どうしたと思います?
…土地がないなら、奪えば良い。
こうして、長きに渡る戦争の最初の一戦が起きた訳です。
魔導師による国を造る為、その土地を確保する為に。
そこに住んでいた人々を力ずくで追い出し、家々や田畑を焼き払い。
抵抗する者は一人残らず皆殺し。
そうやって、自分達が住むべき土地を得たんです。


