とは言っても…ある日突然、は言い過ぎか。
その兆候は、かなり以前から見えていた。
僕とリリスの平穏とは裏腹に、僕の住んでいた世界に流れる空気は不穏だった。
思えば最初からそうだった。僕の生まれた世界、僕の生まれた国は。
僕が、初めてリリスと会った頃。
あの頃から、既に…世界は荒廃していた。
僕の生まれた世界は、今いるこの世界と違って、平穏とは程遠かった。
あの世界には、魔法の概念があった。魔法が使える魔導師がいて、魔導科学も…それなりに進んでいた。
こちらの世界ほどじゃないけど。
僕が今いるこの世界が、これほど魔導科学に発達しているのは、ひとえに。
この世界に、シルナ・エインリーがいるからに他ならない。
僕の生まれた世界は、魔導師の存在は認められていたものの…。こちらの世界と比べると、まだまだ未発達だった。
とはいえ、僕が今そう言えるのは、この世界を知っているからだ。
当時は自分のいる世界が普通だと思っていたし、この世界の魔導科学は最先端だ、と普通に思っていた。
僕は幼い頃から、リリスと契約していた。契約というものの意味するところを知らないうちから、リリスと契約していたのだ。
つまりかつての僕は、魔物と契約する、召喚魔導師だった訳だ。
聖魔騎士団魔導部隊にいる、吐月さんという人と同じだ。
まぁ僕は、吐月さんほど魔物に好かれる体質ではないが。
そんな僕がリリスと契約出来たのは、リリス曰く、「とても波長が合ったんだ」とのことだ。
僕は生まれたときから、リリスと相性バッチリだった訳だな。
リリスに会って初めて、僕の世界に色がついた。
世界が色鮮やかに見えて、何もかもが綺麗だった。美しかった。
リリスと一緒に見るもの、聞こえるもの、触れるもの…全てが愛おしくて、尊かった。
でも、そんな僕達とは裏腹に。
世界は、僕が大きくなるに連れて…どんどんと色をなくしていった。
何が起きたんだと思います?
簡単な話です。
…戦争ですよ。
その兆候は、かなり以前から見えていた。
僕とリリスの平穏とは裏腹に、僕の住んでいた世界に流れる空気は不穏だった。
思えば最初からそうだった。僕の生まれた世界、僕の生まれた国は。
僕が、初めてリリスと会った頃。
あの頃から、既に…世界は荒廃していた。
僕の生まれた世界は、今いるこの世界と違って、平穏とは程遠かった。
あの世界には、魔法の概念があった。魔法が使える魔導師がいて、魔導科学も…それなりに進んでいた。
こちらの世界ほどじゃないけど。
僕が今いるこの世界が、これほど魔導科学に発達しているのは、ひとえに。
この世界に、シルナ・エインリーがいるからに他ならない。
僕の生まれた世界は、魔導師の存在は認められていたものの…。こちらの世界と比べると、まだまだ未発達だった。
とはいえ、僕が今そう言えるのは、この世界を知っているからだ。
当時は自分のいる世界が普通だと思っていたし、この世界の魔導科学は最先端だ、と普通に思っていた。
僕は幼い頃から、リリスと契約していた。契約というものの意味するところを知らないうちから、リリスと契約していたのだ。
つまりかつての僕は、魔物と契約する、召喚魔導師だった訳だ。
聖魔騎士団魔導部隊にいる、吐月さんという人と同じだ。
まぁ僕は、吐月さんほど魔物に好かれる体質ではないが。
そんな僕がリリスと契約出来たのは、リリス曰く、「とても波長が合ったんだ」とのことだ。
僕は生まれたときから、リリスと相性バッチリだった訳だな。
リリスに会って初めて、僕の世界に色がついた。
世界が色鮮やかに見えて、何もかもが綺麗だった。美しかった。
リリスと一緒に見るもの、聞こえるもの、触れるもの…全てが愛おしくて、尊かった。
でも、そんな僕達とは裏腹に。
世界は、僕が大きくなるに連れて…どんどんと色をなくしていった。
何が起きたんだと思います?
簡単な話です。
…戦争ですよ。


