神殺しのクロノスタシスⅣ

覚悟はしていたし。

何度も言うように、リリスの正体が何であれ、僕にとってはどうでも良いことだったから。

特に思うことはなかった。あぁ、やっぱりそうだったんだって思って、それだけ。

むしろ、話してくれて良かった、と思った。

疚しいことなんて、何もないのだから。

リリスが正体を打ち明けてくれた後も、僕の態度は変わらないし、リリスの態度にも変化はなかった。

つまるところ、偉大なる愛を前に、種族の違いなど障害にはならない、ということだな。

僕達の日々は平和だった。とても。平穏だった。

こんな毎日が、ずっとずーっと続けば良いと思っていた。

それ以外、僕達には何も要らなかった。

でも、それって贅沢ですよね。

あなたなら分かるでしょう?

僕もあなたと同じことを思っていた。今の平穏な毎日が、ずっと続けば良いって。

でもそんなことは不可能だった。ですよね。

知ってますよ。

あなたの、その平穏な日々を壊したのは…他でもない…僕ですから。

言い訳をするつもりはない。

それとこれとは話が違うって分かってる。

でも、僕は。僕も…かつて、同じように。

平穏な日々を壊されたのだ。ある日、突然…理不尽な、運命によって。