それからですか?
それからは…幸せでしたよ、かなり。意外かもしれませんけど。
人生で一番幸せだったのって、あの頃じゃないかな。
リリスと一緒に生きてた日々。
朝目を開けたらリリスがいて、夜眠るときに、隣にリリスがいる。
夢みたいな毎日。
それこそ、夢のように過ぎていった。
…あのときは…うん。リリスが魔物だってことは知らなかったんですよ。
意外ですか?
でも、ほら…そう。
真実の愛は、種族間の壁を越えると言いますか。
言葉や理屈では、言い表せないものがある。
僕は、リリスが何であっても良かった。
僕にとってリリスは恋人で、親友で、家族だったから。
例えペットの犬でも、その人が家族だと思ったら、その犬は家族としてカウントされるだろう?
命を持たないぬいぐるみだとしても、ぬいぐるみを家族だと思えば、そのぬいぐるみは家族だろう?
それと同じだ。
僕がリリスを大切だと思って、リリスも僕を大切だと思って。
だったら、それ以上大切な理屈なんて存在しない。
僕はリリスが何者でも良かった。
さすがに、僕も馬鹿じゃないから。
幼い頃は気づかなくても、段々と一緒にいるに連れて、なんかおかしいなーとは気づいてた。
でも、別に気にならなかったし。
段々、人間じゃないんじゃないかな?とは思い始めてもきたけど。
何なら、いつか僕を食べてしまう鬼か吸血鬼の類なんじゃないか、とも思うことはあったけど。
それならそれで、別に構わなかった。
さして興味がなかった。リリスの正体が何者なのか、なんて。
いつか僕をぺろりと食べてしまうのなら、それでも良いと思ってた。
好きな女の子に食べられるのなら、それは本望だろう。
別にそれでも良かった。その日が来るまで、リリスの隣にいられるなら、それで。
だがまぁ、人間じゃないんだろうな、という疑いは、日に日に増していくばかりだった。
出会ったときから何年もたって、僕は成長して大きくなったけど。
リリスの方は、出会ったその日と、全く変わらないままだったから。
リリスの正体が気にならなかったのか、って?
うん、気にならなかった。
少なくとも、積極的に聞いてみようとは思わなかった。
リリスの方から話してくれるなら、聞くけど。
でも、こちらから聞こうとは、あまり思わなかった。
必要ならリリスの方から話すだろうし、それがないってことは、話す必要のないことなんだろう。
そう思ってスルーしていた。
…でも。
ある日、何を思い立ったか、ふと気になって。
あぁそう、学校で習ったんだった。
学校で、この世には魔物と呼ばれる存在がいるんだって教わって。
あれ?もしかしてこれ、リリスのことなんじゃないか?と思って。
それで気になったから、リリスに聞いてみた。
学校で魔物について教わらなかったら、多分一生聞いてなかったと思う。
そこて僕はリリスに、リリスは魔物なのかって聞いてみたら。
そうだよ、って言って。
それで初めて僕は、リリスが人間じゃないことを、本人の口から聞いたのだ。
それからは…幸せでしたよ、かなり。意外かもしれませんけど。
人生で一番幸せだったのって、あの頃じゃないかな。
リリスと一緒に生きてた日々。
朝目を開けたらリリスがいて、夜眠るときに、隣にリリスがいる。
夢みたいな毎日。
それこそ、夢のように過ぎていった。
…あのときは…うん。リリスが魔物だってことは知らなかったんですよ。
意外ですか?
でも、ほら…そう。
真実の愛は、種族間の壁を越えると言いますか。
言葉や理屈では、言い表せないものがある。
僕は、リリスが何であっても良かった。
僕にとってリリスは恋人で、親友で、家族だったから。
例えペットの犬でも、その人が家族だと思ったら、その犬は家族としてカウントされるだろう?
命を持たないぬいぐるみだとしても、ぬいぐるみを家族だと思えば、そのぬいぐるみは家族だろう?
それと同じだ。
僕がリリスを大切だと思って、リリスも僕を大切だと思って。
だったら、それ以上大切な理屈なんて存在しない。
僕はリリスが何者でも良かった。
さすがに、僕も馬鹿じゃないから。
幼い頃は気づかなくても、段々と一緒にいるに連れて、なんかおかしいなーとは気づいてた。
でも、別に気にならなかったし。
段々、人間じゃないんじゃないかな?とは思い始めてもきたけど。
何なら、いつか僕を食べてしまう鬼か吸血鬼の類なんじゃないか、とも思うことはあったけど。
それならそれで、別に構わなかった。
さして興味がなかった。リリスの正体が何者なのか、なんて。
いつか僕をぺろりと食べてしまうのなら、それでも良いと思ってた。
好きな女の子に食べられるのなら、それは本望だろう。
別にそれでも良かった。その日が来るまで、リリスの隣にいられるなら、それで。
だがまぁ、人間じゃないんだろうな、という疑いは、日に日に増していくばかりだった。
出会ったときから何年もたって、僕は成長して大きくなったけど。
リリスの方は、出会ったその日と、全く変わらないままだったから。
リリスの正体が気にならなかったのか、って?
うん、気にならなかった。
少なくとも、積極的に聞いてみようとは思わなかった。
リリスの方から話してくれるなら、聞くけど。
でも、こちらから聞こうとは、あまり思わなかった。
必要ならリリスの方から話すだろうし、それがないってことは、話す必要のないことなんだろう。
そう思ってスルーしていた。
…でも。
ある日、何を思い立ったか、ふと気になって。
あぁそう、学校で習ったんだった。
学校で、この世には魔物と呼ばれる存在がいるんだって教わって。
あれ?もしかしてこれ、リリスのことなんじゃないか?と思って。
それで気になったから、リリスに聞いてみた。
学校で魔物について教わらなかったら、多分一生聞いてなかったと思う。
そこて僕はリリスに、リリスは魔物なのかって聞いてみたら。
そうだよ、って言って。
それで初めて僕は、リリスが人間じゃないことを、本人の口から聞いたのだ。


