文字数制限に引っ掛かりそうなので、ここいらで改ページ。

お次はイーニシュフェルト組に戻って、イレースちゃんから。

イレースちゃんは今回、異次元世界出張組ではなく、『白雪姫と七人の小人』組ですね。

今回は久々に、登場人物全キャラに出番を作ってあげることを意識したので。

異次元世界出張組と、そうでないキャラは、『白雪姫と七人の小人』と契約した組のどちらかで、活躍の機会が与えられています。

え?シュニトラスは出番なかったじゃんって?

…言わせんなよ…忘れてたんだよ…。

次回作で出番あると信じてください。

シュニィちゃんを忘れていただなんて、アトラスに大剣で潰されそうだよ。

番外編で出番を作ろうかとも思ったんですが、全体のバランスが微妙に悪いんで、やっぱり次回作に持ち越しかなと。

とにかく、イレースちゃんですね。

どうでした?皆さん。イレースちゃんの拷問の授業、受けたいですか?

私?私は受けたくないですね。

死を覚悟して受けなきゃならない授業だ。

小人も馬鹿だよ。よりにもよって、イレースちゃんに恐怖を教えてもらおうだなんて…。

それにしても第二部に出てきた、『白雪姫と七人の小人』。

面白い魔法道具ですよね。

いくらなんでもお遊びが過ぎるだろう。羽久も行ってましたが、イーニシュフェルトの里の賢者は、なんて玩具を作ってるんだ。

まぁこれ、失敗作なんで。

暴走したらえらい目に遭います。

ちなみに、全ての小人の要求にキチンと答えた場合、白雪姫は暴走しません。
 
暴走しなかったらどうなるんだろう…。普通に可愛い白雪姫が目覚めるんだろうか…。

考えたこともないですが、全ての失敗は、ナジュと契約してしまったというところだな。

しかしイレースちゃんですね…。ちょっと寂しいことになってますよね、この子。

ナジュ君と天音君が、謎の仲良しコンビを結成してしまったので。

イレースちゃんが紅一点、かつボッチ教師みたいになってしまった。

御本人は全く気にしてなさそうですが、何だか可哀想なので、次回作新キャラを補うことで彼女のボッチ教師を脱却したい…、

…人生だったなぁ。

こう言うと不遇なように聞こえますが、作者はイレースちゃん好きですよ。

可愛いしな。女の子好きだし私。

何だろう。イレースちゃんに…こう、冷徹な視線を向けられたい…。

桜崎ドM説浮上。



さて、知られざる作者の性癖がバレてしまう前に。

お次は、この度外伝をもらうに至ったナジュ君の解説をしましょう。

このあとがきの後50ページくらい余ってるのは、この人の外伝です。

ナジュ君の過去話を書いてます。

この子の過去については、前作で概要くらいは語ったんですが。

今作の外伝が、完全版です。

よって、前作までに語られていたナジュ君の過去とは、若干の相違があるところもあるんですが。

この外伝が完全版なので、「あれ?なんかおかしくね?」と思った箇所は、外伝の方が正しいと思ってください。

お前って奴は、ちゃんとプロットを練って書き始めないから、こういうところで齟齬が生まれるんだよ。

大体何でも見切り発車で書き始めるのは、桜崎の悪い癖です。

しかも、見切り発車で始めて、そのまま完走しやがるからタチが悪いよ。

外伝をもらっているところから分かるように、ナジュ君は作者のお気に入りキャラです。

言うまでもないですね。

こちらも言うまでもないですが、前世はエロマフィアのルーチェスです。

ナジュ君が、ルーチェス君じゃなくてナジュ君と呼ばれているのも、前世との区別の為です。

実はこいつ、名前ルーチェス君なんだぜ。ルーチェス・ナジュ・アンブローシア。誰一人呼んでないけど。

本人も、呼ばれてなさ過ぎて、「ルーチェス君」って呼ばれてもスルーしてそう。

そんなナジュ君は、先程も言ったように作者のお気に入りキャラなので。

異次元世界組でもあり、白雪姫契約組でもあります。

贅沢だなぁおい。

この人の異次元世界は、確か天音がいた平和な村を破壊する、みたいな内容でしたね。

自分が過去に犯した罪と、強制的に向き合わされるという。

「お前が過去にやったのはこういうことだぞ。分かってんのか?」と突きつけられた訳です。

これは辛い。

自業自得と言えばそれまでですが、でも辛いことに変わりはない。

珍しくナジュ君も、結構傷ついてましたしね。

外伝書いてるときも思いましたけど、この子って本当不幸だよなぁ。

多分前世が幸せ過ぎて、今世でそのツケを払わされているのかもしれない。

可哀想。

白雪姫編では、天音との絆が深まったりして良かったかなぁと。

しかし、契約の毒指輪で殺されても、不死身なのでノーダメージって。

自分で書いてて、なかなかのギャグ展開だなと思いました。 

ナジュ君が、小人の我儘をちゃんと聞いてあげてたら、白雪姫は暴走しなかったのかもしれない。

が、あれだけ我儘三昧言われたら、一発ぶっ飛ばさざるを得ない。ので。

結局、白雪姫は暴走する運命なんですよねぇ。

彼は周囲から散々、「自分を盾にした戦い方はするな」と言われてはいますが。

作者としては、ナジュ君が「自分を肉の壁にする→捨て身特攻」みたいな戦い方をするのが、実に彼らしくて好きです。

作者ドM疑惑が一転、ドS疑惑に変貌。

スキル不死身に加えて、読心魔法まで使えるんだもんなぁ。

完全に扱いが準主役級ですよ。作者からの愛を感じる。



次は、そんなナジュ君のパートナーになりつつある天音君。

めちゃくちゃ良い子ですよね。

ナジュ君が悪い子であればあるほど、天音君の良い子っぷりが際立つ。

そういう意味で、凹凸コンビとしてこの二人は相性良いと思います。

しかし天音は本当、海のように広い心の持ち主ですよね。

ナジュ君との過去の因縁(最初殺し合ってますからね)を考えると、とてもじゃないけど、ギクシャクして仲良くするどころじゃないと思いますけど。

それが今や、お互い一番のお友達になってますから。

それもこれも、天音の懐の深さのお陰。

イーニシュフェルト組は、基本我の強いタイプが多いので、天音はその間に挟まれて、良い緩衝材になっています。

が、押し潰される天音本人は、ちょっと疲れてそう。

作者からの評価は、天音はそれほど高くありませんでした。

むしろイーニシュフェルト魔導学院に来てからは、扱いに困ることの方が多く。

学院にいるのに、天音だけ保健室で待機して他の面々だけで喋ってる…なんてこともあったんですが。

最近になって、天音の評価が急上昇。

何でだろう。天音のキャラを掴んだのかもしれない。

天音も天音で、トゥルーフォームで真価を発揮するという中二病設定持ちですからね。

そこが作者のお気に入りポイントなのかもしれない。

単に、ナジュ君との絡みが好きなだけなのかも。その可能性はある。

ともあれ、天音もイーニシュフェルト組として、ちょっとずつ貫禄が出てきてます。

しかし、最初はイーニシュフェルト魔導学院の教師って、シルナと羽久の二人(+大量のシルナ分身)しかいなかったんだよなぁ。

それが今や、五人ですよ。増えたなー。

しかも、次回作でもう一人増えたらなーとか、そんなことを考え(ry。

私が一度に扱えるキャラクターの人数に、そろそろ限界が来ている。

既に、令月とすぐりは、イーニシュフェルト組の中でも別の括りに入ってますので。

そう思うとあれだな。やっぱり最初に比べると、登場人物増えたなぁ。

そんな天音君、今作では白雪姫組としてナジュ君と共に頑張りました。

天音君こそ優しさの塊ですよ。

そしてお人好しである。

もうちょっと他人に厳しくなっても良いと思うよ、天音は。

今作の外伝では、ナジュ君について語ったので。

次は天音について語る機会があるかもしれない。そこまで作者からのキャラ愛が育つでしょうか。

そういう点では、まだまだ発展途上タイプの天音君。

これからも立派なイーニシュフェルト魔導学院の教師として、頑張ってください。

…あまりのお人好しっぷりに、生徒から玩具にされてる節がありますが。



次は準イーニシュフェルト組。ってか生徒。令月さん。

彼は本当にね…名前をもうちょっと、真面目に考えるべきだったと、今でも後悔しています。

令月って二月って意味なんですよ。

二月にこの子を思いついたから、安易に令月って名付けたんですが。

浅はか過ぎたなぁと。

ちなみに、今このあとがきを書いているのは二月の中旬です。

つまり、令月君一周年。おめでとー。

初登場時のことを思うと…本当に立派になったよなぁ。

去年の令月君に、「君、来年の今頃、ベストパートナーと一緒に学院に溶け込んでるよ」って教えてあげても、絶対信じないでしょうね。

でも、実際そうなったんですよ。凄い。

令月君の作者評価は、去年から変わらず高いままです。

すぐり君より令月君の方が好きです。何でかな。この子はちょっと天然っぽいところがあるから、そこが好き。

おまけに近接戦闘で二刀流の太刀って、格好良くないですか?

中二病心をくすぐるなー。

令月君とすぐり君もまた、異次元世界組でもあり、白雪姫組でもあります。

令月の異次元世界は…羽久にちょっと似てるかな。

ナジュ君とも似てる。

自分がこれまで、暗殺者時代に殺してきたであろう、幸せな家庭の追体験です。

この追体験を通して、自分の罪を自覚させ、再起不能に陥らせてやろうという魂胆。

なんて卑劣な。

しかし元々令月君は、暗殺を強制されていただけで、自分の意志で暗殺を行っていた訳ではありません。

そうしなきゃ自分が殺されてたんだから、これはある種の正当防衛。

生き残る為には、罪の意識なんか感じている余裕はなかった。

一人殺す度に罪悪感に駆られてたんじゃ、暗殺者なんて出来ませんよね。

その点令月君は、暗殺者としては非常に…高いプロ意識があるので。

今更己の罪を自覚させられても、その罪に押し潰されることはありませんでした。

本当立派になったなぁ、お前。

すぐり君とペアを組むようになってから、ますます立派になったような気がする。

まぁ、夜間外出が常態化しているので、そこはどうかと思うけれども。

これからも、すぐり君と仲良くな。

余談ですが、令月君を園芸部の部員として入れてあげたい気持ちが、作者にはあるんですが。

ツキナちゃんと二人きりでいたいすぐり君に、猛反発を受けて、なかなか令月君を入れてあげられません。




で、次にそんなすぐり君ですが。

君は、令月君以上に成長したキャラだと思う。

初登場時は、完全に絶対令月許さないマンでしたもんね。

それが今や、そんな令月君とペアを組み、打倒シルナを掲げる仲間となりました。

いやぁ本当に成長したなぁ。

すぐりの異次元世界も、ネタには困りませんでした。

すぐりには、因縁の…『玉響』君との件がありますからね。

前作で言ったと思いますけど、『玉響』君は、生き残るか死ぬか、かなり悩んだキャラだったので。

『玉響』がもし生きていたら、のifの世界が書けて、楽しかったです。

いや楽しむなよ。すぐりにはトラウマ世界だぞ。

友達になってくれたら、すぐりは楽しいと思います。強いしな。令月君より話通じるし。

しかし今の彼は、ツキナちゃんに夢中かので。

是非ともツキナちゃんと共に夢を叶えて、いちご畑でいちご狩りを楽しんでくれ。

…良いなーいちご狩り…私も混ざりたい…。