「僕達、将来どうするんだろう?」
「うーん…。他の同級生みたいに、聖魔騎士団に入るとか?」
聖魔騎士団魔導部隊。
学院を卒業する生徒の、大半がそこに入るらしい。
「ツキナも、聖魔騎士団に入るらしいよ」
ツキナ…。『八千歳』が入ってる園芸部の部長だよね。
そっか。あの人も聖魔騎士団に入るのか。
「ユイトも聖魔騎士団に入るつもりだって言ってた」
「誰?」
「僕のルームメイト」
「あ、そう」
やっぱり学院の生徒なら、大半がそうするんだね。
「聖魔騎士団って、そんなに良い組織なのかな」
「…さぁ…」
これまで、散々聖魔騎士団の人達に助けてもらっておきながら。
結構薄情な物言いの僕達であった。
「少なくとも、『アメノミコト』よりは楽しいんじゃない?」
「そうかな」
「でも、俺達が入って良いのかどうかは、別の話だよねー」
「…そうだね」
僕達って、普通の生徒とは違うもんね。
何処に行っても何してても、この国にいる限り、僕達はこの国の人達に迷惑を掛ける。
僕達が聖魔騎士団に入っちゃったら、今度は聖魔騎士団の人が、「『アメノミコト』の裏切り者」を庇う敵とみなされる。
そうしたら今度は、聖魔騎士団の人達が、『アメノミコト』に命を狙われることになるんだよね。
誰にも迷惑をかけずにいたいと思ってるのに、それが出来ないのは辛いことだ。
そんな僕達が…。
将来の夢なんて…人並みに持って良いものか。
「…確かに、俺達に夢を見るなんて不可能かもしれないけどさー」
と、『八千歳』が言った。
「でも、今回のイレースせんせーの課題って、別に将来の夢じゃなくてもいーんでしよ?」
「あ、そうか…」
将来の夢…っていうのは、別に。
将来なりたいものを指す訳じゃないんだよね。
「目標でも良いって言ってたじゃん。俺達はそっちにしよ」
「成程。目標か…。目標なら、あるかもしれない」
「だよねー」
目標…目標か。
それなら、僕でも探せるかもしれない。
「うーん…。他の同級生みたいに、聖魔騎士団に入るとか?」
聖魔騎士団魔導部隊。
学院を卒業する生徒の、大半がそこに入るらしい。
「ツキナも、聖魔騎士団に入るらしいよ」
ツキナ…。『八千歳』が入ってる園芸部の部長だよね。
そっか。あの人も聖魔騎士団に入るのか。
「ユイトも聖魔騎士団に入るつもりだって言ってた」
「誰?」
「僕のルームメイト」
「あ、そう」
やっぱり学院の生徒なら、大半がそうするんだね。
「聖魔騎士団って、そんなに良い組織なのかな」
「…さぁ…」
これまで、散々聖魔騎士団の人達に助けてもらっておきながら。
結構薄情な物言いの僕達であった。
「少なくとも、『アメノミコト』よりは楽しいんじゃない?」
「そうかな」
「でも、俺達が入って良いのかどうかは、別の話だよねー」
「…そうだね」
僕達って、普通の生徒とは違うもんね。
何処に行っても何してても、この国にいる限り、僕達はこの国の人達に迷惑を掛ける。
僕達が聖魔騎士団に入っちゃったら、今度は聖魔騎士団の人が、「『アメノミコト』の裏切り者」を庇う敵とみなされる。
そうしたら今度は、聖魔騎士団の人達が、『アメノミコト』に命を狙われることになるんだよね。
誰にも迷惑をかけずにいたいと思ってるのに、それが出来ないのは辛いことだ。
そんな僕達が…。
将来の夢なんて…人並みに持って良いものか。
「…確かに、俺達に夢を見るなんて不可能かもしれないけどさー」
と、『八千歳』が言った。
「でも、今回のイレースせんせーの課題って、別に将来の夢じゃなくてもいーんでしよ?」
「あ、そうか…」
将来の夢…っていうのは、別に。
将来なりたいものを指す訳じゃないんだよね。
「目標でも良いって言ってたじゃん。俺達はそっちにしよ」
「成程。目標か…。目標なら、あるかもしれない」
「だよねー」
目標…目標か。
それなら、僕でも探せるかもしれない。


