―――――…一方、その頃。
イーニシュフェルト魔導学院、園芸部の畑では。
「ウッホ、ウッホ、ウッホ」
「…」
「ウッホ、ウッホ」
…ゴリラ?
ゴリラかと思っただろう?
残念。ツキナだ。
ツキナが、ウッホウッホ言いながら…サトイモを収穫している。
何でウッホウッホ言ってるのかって?
俺にも分かんないねー。
でも、凄い可愛いから、何でもいーや。
しばらくウッホウッホタイムが続き、ようやくツキナは、腰を上げて汗を拭った。
「ふー!今日もたくさん穫れたぞ〜!」
それは良かったねー。
「見てーすぐり君。サトイモいっぱい穫れたよ!」
「うん。穫れたねー」
サトイモは俺も好きだよ。イモ系はナマでも齧れるし。
暗殺者時代に食べたことがある。
「何にして食べようかな〜。やっぱり煮っころがしかな!」
良いねー、夢が広がって。
…ん?そういえば…夢と言えば。
「ねーツキナ。畑仕事も良いけどさー」
「うん、花壇の方も見に行かなくちゃね!今はコスモスがたくさん咲いてて…」
「いやまー、それも良いんだけどさ」
そうじゃなくて。
ツキナって、本当生粋の園芸部だよね。
何で農業学校じゃなくて、魔導学院にいるの?
あ、でも魔導学院にいてくれなきゃ、俺がツキナと出会えてないから。
やっぱりここにいてくれて良かった。
それはともかく。
「ツキナはさー、もう小論文書いたの?」
「…ほぇ?」
土まみれの手で、掘ったばかりのサトイモを抱いて、くるりと振り返るツキナ。
きょとんとしたその顔を見てると、「あーやっぱりツキナを好きになって良かったなー」と、つくづく思う。
イーニシュフェルト魔導学院、園芸部の畑では。
「ウッホ、ウッホ、ウッホ」
「…」
「ウッホ、ウッホ」
…ゴリラ?
ゴリラかと思っただろう?
残念。ツキナだ。
ツキナが、ウッホウッホ言いながら…サトイモを収穫している。
何でウッホウッホ言ってるのかって?
俺にも分かんないねー。
でも、凄い可愛いから、何でもいーや。
しばらくウッホウッホタイムが続き、ようやくツキナは、腰を上げて汗を拭った。
「ふー!今日もたくさん穫れたぞ〜!」
それは良かったねー。
「見てーすぐり君。サトイモいっぱい穫れたよ!」
「うん。穫れたねー」
サトイモは俺も好きだよ。イモ系はナマでも齧れるし。
暗殺者時代に食べたことがある。
「何にして食べようかな〜。やっぱり煮っころがしかな!」
良いねー、夢が広がって。
…ん?そういえば…夢と言えば。
「ねーツキナ。畑仕事も良いけどさー」
「うん、花壇の方も見に行かなくちゃね!今はコスモスがたくさん咲いてて…」
「いやまー、それも良いんだけどさ」
そうじゃなくて。
ツキナって、本当生粋の園芸部だよね。
何で農業学校じゃなくて、魔導学院にいるの?
あ、でも魔導学院にいてくれなきゃ、俺がツキナと出会えてないから。
やっぱりここにいてくれて良かった。
それはともかく。
「ツキナはさー、もう小論文書いたの?」
「…ほぇ?」
土まみれの手で、掘ったばかりのサトイモを抱いて、くるりと振り返るツキナ。
きょとんとしたその顔を見てると、「あーやっぱりツキナを好きになって良かったなー」と、つくづく思う。


