じゃあ次は、ナジュにでも相談してみよう、と思ったら。
「あれ…いないな…」
職員室にいるかと思ったら、そこにナジュの姿はない。
何処行ったんだろう…。稽古場か?
すると。
「あぁ、忙しい忙しい」
ナジュはいなかったが、その代わりに。
テキパキテキパキと、書類の山を次から次へと捌く、イレースの姿があった。
あー、うん。イレースでも良いや。
今回の小論文課題発案者のイレースは、どんな将来の夢を語るのだろう。
話しかけたいんだけど、めちゃくちゃ忙しそうだから、話しかけて良いのか分からない。
「邪魔です」とか言われそう。
すると。
「ああ。そういえば小論文課題を、私も書かないといけませんね」
おっ。
俺が聞くまでもなく、イレースは原稿用紙を手に取った。
この場で書くらしい。
ちょっと、聞き耳立てておこう。
え?盗み聞き?
何もしてないけど、偶然聞こえてしまったということで、許してくれ。
「やはりまずは…学院の体制改革が、目下の課題でしょうね」
ん?
「まずは来年度の、学院長の無駄な菓子代予算を激減、この先十年を目処に、完全に排除することを目標に…」
…。
「それから授業改革…。夏休みと冬休みに特別講習を行い、生徒の基礎学力を向上」
…。
「あとは何より、教員の質を改善。特に、あの読心色ボケ教師。これは国内で行われている、魔導教育委員会主催の魔導学院教師育成講習に、強制的に参加させることによって…」
…成程。
もうこれ以上、聞く必要はなかった。
イレース、お前の原稿用紙、5枚で足りる?
放っといたらマジで、500枚くらい書きそう。
しかも、恐ろしい将来の夢をお持ちだ。
…よし。聞かなかったことにしよう。
「あれ…いないな…」
職員室にいるかと思ったら、そこにナジュの姿はない。
何処行ったんだろう…。稽古場か?
すると。
「あぁ、忙しい忙しい」
ナジュはいなかったが、その代わりに。
テキパキテキパキと、書類の山を次から次へと捌く、イレースの姿があった。
あー、うん。イレースでも良いや。
今回の小論文課題発案者のイレースは、どんな将来の夢を語るのだろう。
話しかけたいんだけど、めちゃくちゃ忙しそうだから、話しかけて良いのか分からない。
「邪魔です」とか言われそう。
すると。
「ああ。そういえば小論文課題を、私も書かないといけませんね」
おっ。
俺が聞くまでもなく、イレースは原稿用紙を手に取った。
この場で書くらしい。
ちょっと、聞き耳立てておこう。
え?盗み聞き?
何もしてないけど、偶然聞こえてしまったということで、許してくれ。
「やはりまずは…学院の体制改革が、目下の課題でしょうね」
ん?
「まずは来年度の、学院長の無駄な菓子代予算を激減、この先十年を目処に、完全に排除することを目標に…」
…。
「それから授業改革…。夏休みと冬休みに特別講習を行い、生徒の基礎学力を向上」
…。
「あとは何より、教員の質を改善。特に、あの読心色ボケ教師。これは国内で行われている、魔導教育委員会主催の魔導学院教師育成講習に、強制的に参加させることによって…」
…成程。
もうこれ以上、聞く必要はなかった。
イレース、お前の原稿用紙、5枚で足りる?
放っといたらマジで、500枚くらい書きそう。
しかも、恐ろしい将来の夢をお持ちだ。
…よし。聞かなかったことにしよう。


