将来の夢…目標…と言われてもなぁ。
いきなり言われて、これです!とぽんと出てこない。
むしろ、出てくる人いるのか?
いや、出てくる人もいるだろうけど。
どうにも俺は、こういうことを考えるのが苦手だ。
ましてやこれ、教師仲間の間で発表会するんだろ?
俺だけ貧弱な夢だったら、場が白けること間違い無し。
別に盛り上がる為の企画じゃないとはいえ…。
皆が立派で壮大な夢を語ってるのに、俺だけがつまんない夢だったら、一人だけ凄く浮くよな。
それは嫌だ。
そんな訳で。
とりあえず俺は、シルナに相談を持ちかけてみることにした。
多分シルナも、俺と同じく、この課題に苦しんでいるだろうと思ったのだ。
…が、しかし。
「私の将来の夢…?それはね、凄くいっぱいあるよ!まずはヴィクトリアサンドイッチを食べる!」
…お前。
まだ、それ諦めてなかったのか。
「それからそれから〜、文化祭で配るお菓子を、奮発して『ヘンゼルとグレーテル』で買う!」
…お前。
どんだけ、その店好きなんだ。
怒られるぞ、またイレースに。
「そして、全国津々浦々、お菓子と名のつくものを全て食べる!」
めちゃくちゃ壮大な夢だ。
「これが私の夢だよ!」
そりゃご大層なことだな。
「書くことがいっぱいだよ〜!私の食べたいお菓子は、まだまだたくさんあるからね!」
将来の夢、の小論文のはずが。
シルナの食べたいものリスト、に替わっている。
そうじゃないだろ…。イレースは別に、そういうものを求めている訳じゃないと思うぞ。
書き直し食らうぞ?
まぁ、書くことが盛り沢山あるのは、素直に羨ましい。
シルナ、全然困ってなかった。
むしろ、書くことがたくさんあり過ぎて困ってるくらい。
良いなぁ、お前。
俺もそういうのが良かった。
いや、お菓子について語りたいとは思わんが。
何かに熱中出来るものがあるというのは、それだけで良いことだ。
「羽久は?羽久もお菓子について書かない?」
「いや俺は…遠慮しとくよ…」
「何で!?」
何でって、俺はお前ほど、甘いものに執着してないから。
書くとしても別のことを書くよ。
思いの外、シルナは味方じゃなかった。
いきなり言われて、これです!とぽんと出てこない。
むしろ、出てくる人いるのか?
いや、出てくる人もいるだろうけど。
どうにも俺は、こういうことを考えるのが苦手だ。
ましてやこれ、教師仲間の間で発表会するんだろ?
俺だけ貧弱な夢だったら、場が白けること間違い無し。
別に盛り上がる為の企画じゃないとはいえ…。
皆が立派で壮大な夢を語ってるのに、俺だけがつまんない夢だったら、一人だけ凄く浮くよな。
それは嫌だ。
そんな訳で。
とりあえず俺は、シルナに相談を持ちかけてみることにした。
多分シルナも、俺と同じく、この課題に苦しんでいるだろうと思ったのだ。
…が、しかし。
「私の将来の夢…?それはね、凄くいっぱいあるよ!まずはヴィクトリアサンドイッチを食べる!」
…お前。
まだ、それ諦めてなかったのか。
「それからそれから〜、文化祭で配るお菓子を、奮発して『ヘンゼルとグレーテル』で買う!」
…お前。
どんだけ、その店好きなんだ。
怒られるぞ、またイレースに。
「そして、全国津々浦々、お菓子と名のつくものを全て食べる!」
めちゃくちゃ壮大な夢だ。
「これが私の夢だよ!」
そりゃご大層なことだな。
「書くことがいっぱいだよ〜!私の食べたいお菓子は、まだまだたくさんあるからね!」
将来の夢、の小論文のはずが。
シルナの食べたいものリスト、に替わっている。
そうじゃないだろ…。イレースは別に、そういうものを求めている訳じゃないと思うぞ。
書き直し食らうぞ?
まぁ、書くことが盛り沢山あるのは、素直に羨ましい。
シルナ、全然困ってなかった。
むしろ、書くことがたくさんあり過ぎて困ってるくらい。
良いなぁ、お前。
俺もそういうのが良かった。
いや、お菓子について語りたいとは思わんが。
何かに熱中出来るものがあるというのは、それだけで良いことだ。
「羽久は?羽久もお菓子について書かない?」
「いや俺は…遠慮しとくよ…」
「何で!?」
何でって、俺はお前ほど、甘いものに執着してないから。
書くとしても別のことを書くよ。
思いの外、シルナは味方じゃなかった。


