神殺しのクロノスタシスⅣ

――――――…生徒達の間で、妙な流行が芽生えているのも知らない、俺達教師陣は。



その日の放課後、いつもの日常を過ごしていた。

「ふふんふ〜ん♪ふんふ〜ん♪お菓子〜♪フォンダンショコラ〜♪」

「…」

「君も私も大好き〜な〜、フォンダンショコラ〜♪ふんふふ〜ん♪フォンダン〜♪」

…なんつーか。

もう、脳天殴りたくなる衝動に駆られるこの気持ち、誰か分かってくれないだろうか?

言っても無駄だと思うから、敢えて口には出さないけど。

でも、言わせてくれ。

良い歳したおっさんが、フォンダンショコラの歌を歌うな。