「実は僕も今日、生徒手帳に飾りをつけたんだ」
「へぇ?『八千代』も一応、流行りに乗っかってるんだ」
「うん」
「どんな感じにしたの?『八千代』は。千鳥模様とか?」
そういうのでも良かったんだけど。
「ほら、こんな感じ」
僕は、出来上がったばかりの生徒手帳を見せた。
「へー。ジャマ王国の魔除けのお面みたい」
「そう、それがモチーフなんだ」
などと言いながら、僕達は校舎内に入り込んでいた。
校舎内に不審者が侵入していないか、パトロールだ。
え?鍵はかかってないのかって?
かかってたよ。針金で開いたけど。
『八千歳』が、お喋りついでに開けてくれた。
ので、僕達は足を止めることなく校舎内に入り、廊下をてくてくと歩く。
「良いねー、それ。お守り代わりになりそう」
「でしょ?」
やっぱり、『八千歳』はこのセンスを分かってくれる。
だから好きだ。
「でも、ジャマ王国のお面がモチーフの割には…骨がついてなくない?」
ほら、こういうところにも気づいてくれるし。
やっぱり、骨は大事だよね。
「そうなんだよ。だから、あとは骨を調達したら完成なんだ」
「ふーん…。…やっぱり骨がないと、お守りって感じがしないねー」
「だよね」
明日にでも骨を調達して、くっつけておこう。
そうしたら完璧だ。
「それに、ツキナに聞くところによると、生徒手帳に良い匂いをつけるのも流行りらしいよ」
と、『八千歳』から耳寄りな情報を得た。
匂い?
「どうやってつけるの?匂いって…」
「え?なんか、香水をつけたり、香り袋みたいなのを挟んだり…ツキナはお日様の匂いが良いからって、太陽の下に干してたけど」
それ、何か匂いがつくの?
でも、そうか。匂いをつけるんだ。
それは面白いかもしれない。
「僕も、何か香りをつけてみようか。何の匂いが良いかな」
「ジャマ王国のお面だからなー。やっぱり、血の匂いが良いんじゃない?魔除けにはぴったりだよ」
「確かに」
野生動物の、生臭い血の匂いが良いね。
素晴らしい魔除け効果を望めそうだ。
身分証明代わりにもなって、お守りにもなるなんて、一石二鳥だ。
「じゃあ、骨を用意するときに、一緒に血も取っておくよ」
「うん、それがいーね」
やっぱり『八千歳』とは話が合うなぁ。
今夜も、大変充実した夜のパトロールだった。
「へぇ?『八千代』も一応、流行りに乗っかってるんだ」
「うん」
「どんな感じにしたの?『八千代』は。千鳥模様とか?」
そういうのでも良かったんだけど。
「ほら、こんな感じ」
僕は、出来上がったばかりの生徒手帳を見せた。
「へー。ジャマ王国の魔除けのお面みたい」
「そう、それがモチーフなんだ」
などと言いながら、僕達は校舎内に入り込んでいた。
校舎内に不審者が侵入していないか、パトロールだ。
え?鍵はかかってないのかって?
かかってたよ。針金で開いたけど。
『八千歳』が、お喋りついでに開けてくれた。
ので、僕達は足を止めることなく校舎内に入り、廊下をてくてくと歩く。
「良いねー、それ。お守り代わりになりそう」
「でしょ?」
やっぱり、『八千歳』はこのセンスを分かってくれる。
だから好きだ。
「でも、ジャマ王国のお面がモチーフの割には…骨がついてなくない?」
ほら、こういうところにも気づいてくれるし。
やっぱり、骨は大事だよね。
「そうなんだよ。だから、あとは骨を調達したら完成なんだ」
「ふーん…。…やっぱり骨がないと、お守りって感じがしないねー」
「だよね」
明日にでも骨を調達して、くっつけておこう。
そうしたら完璧だ。
「それに、ツキナに聞くところによると、生徒手帳に良い匂いをつけるのも流行りらしいよ」
と、『八千歳』から耳寄りな情報を得た。
匂い?
「どうやってつけるの?匂いって…」
「え?なんか、香水をつけたり、香り袋みたいなのを挟んだり…ツキナはお日様の匂いが良いからって、太陽の下に干してたけど」
それ、何か匂いがつくの?
でも、そうか。匂いをつけるんだ。
それは面白いかもしれない。
「僕も、何か香りをつけてみようか。何の匂いが良いかな」
「ジャマ王国のお面だからなー。やっぱり、血の匂いが良いんじゃない?魔除けにはぴったりだよ」
「確かに」
野生動物の、生臭い血の匂いが良いね。
素晴らしい魔除け効果を望めそうだ。
身分証明代わりにもなって、お守りにもなるなんて、一石二鳥だ。
「じゃあ、骨を用意するときに、一緒に血も取っておくよ」
「うん、それがいーね」
やっぱり『八千歳』とは話が合うなぁ。
今夜も、大変充実した夜のパトロールだった。


