「何で干すの?」
「私もね、生徒手帳に良い匂いをつけたいんだ」
そーなんだ。
流行りに乗っかりたい系女子、ツキナ。
「で、何の匂いが良いかな〜?って、色々考えたの」
「そっか」
「実は、授業中もちょっと考えてたんだ!えへへ」
笑って誤魔化す系女子、ツキナ。
まー、俺も授業中、結構余所事考えるタイプだから、人のこと言えないけど。
「でね、気づいたんだ。私の一番好きな匂いって何かな〜って」
「うん。何の匂いだったの?」
「お日様の匂い!」
…。
あー分かるー、太陽って良い匂いするよねー。芳香剤とかも全部太陽の香りにしてるよ俺ー。
…って、ないよそんなことは。
「お日様って、良い匂いするでしょ?」
「ごめんツキナ…。俺、さすがに太陽の匂いを嗅ぎに行ったことはないや」
雨には匂いがあるって言うし、雨が降る前になると何となく分かるけど。
太陽に匂いって、ある?
と、思ったら。
「ほら、お布団干したときって、凄く良い匂いするでしょ?」
あ、そーゆうこと?
それってさー、あれじゃない?
太陽の匂いが好きって言うより、ただ干した布団の匂いが好きなだけでは?
あれ?そーいやあれって、お日様の匂いじゃなくて、ダニの死骸の匂いだ、って聞いたことあるんだけど。
あれって都市伝説なの?
「お日様の匂いって良いよね〜。何かこう…気分が、ほかほか〜っ!とするよね〜!」
まー、ツキナはあれがお日様の匂いだと思い込んでるようだから、水を差すのはやめておくけどさー。
あと、ほかほかするのはツキナじゃなくて、太陽の日差しを浴びて暖かくなった布団の方では?
とにかくツキナは、干したての布団がお気に入りらしい。
俺にはよく分かんないなー。
ほら、俺の寝具って昔から、ゴザだし。
イグサの匂いはするけど、お日様の匂いはしないなー。
「だから生徒手帳を干して、お日様の匂いをつけたいんだ〜」
「成程ね〜」
理解はしたけど…そう上手く行くかなー?
まー、俺は生徒手帳の匂いなんて、どーでも良いし。
「よーし、干しとこ〜」
「はいはい、干しとこ〜」
とりあえず俺は、ツキナの笑顔が見たいだけなので。
ツキナに付き合って、生徒手帳を畑の傍に干しておいた。
さて、これでお日様の匂いとやらはつくのだろうか。
何でも良いけど、雨降らなければいーね。
「私もね、生徒手帳に良い匂いをつけたいんだ」
そーなんだ。
流行りに乗っかりたい系女子、ツキナ。
「で、何の匂いが良いかな〜?って、色々考えたの」
「そっか」
「実は、授業中もちょっと考えてたんだ!えへへ」
笑って誤魔化す系女子、ツキナ。
まー、俺も授業中、結構余所事考えるタイプだから、人のこと言えないけど。
「でね、気づいたんだ。私の一番好きな匂いって何かな〜って」
「うん。何の匂いだったの?」
「お日様の匂い!」
…。
あー分かるー、太陽って良い匂いするよねー。芳香剤とかも全部太陽の香りにしてるよ俺ー。
…って、ないよそんなことは。
「お日様って、良い匂いするでしょ?」
「ごめんツキナ…。俺、さすがに太陽の匂いを嗅ぎに行ったことはないや」
雨には匂いがあるって言うし、雨が降る前になると何となく分かるけど。
太陽に匂いって、ある?
と、思ったら。
「ほら、お布団干したときって、凄く良い匂いするでしょ?」
あ、そーゆうこと?
それってさー、あれじゃない?
太陽の匂いが好きって言うより、ただ干した布団の匂いが好きなだけでは?
あれ?そーいやあれって、お日様の匂いじゃなくて、ダニの死骸の匂いだ、って聞いたことあるんだけど。
あれって都市伝説なの?
「お日様の匂いって良いよね〜。何かこう…気分が、ほかほか〜っ!とするよね〜!」
まー、ツキナはあれがお日様の匂いだと思い込んでるようだから、水を差すのはやめておくけどさー。
あと、ほかほかするのはツキナじゃなくて、太陽の日差しを浴びて暖かくなった布団の方では?
とにかくツキナは、干したての布団がお気に入りらしい。
俺にはよく分かんないなー。
ほら、俺の寝具って昔から、ゴザだし。
イグサの匂いはするけど、お日様の匂いはしないなー。
「だから生徒手帳を干して、お日様の匂いをつけたいんだ〜」
「成程ね〜」
理解はしたけど…そう上手く行くかなー?
まー、俺は生徒手帳の匂いなんて、どーでも良いし。
「よーし、干しとこ〜」
「はいはい、干しとこ〜」
とりあえず俺は、ツキナの笑顔が見たいだけなので。
ツキナに付き合って、生徒手帳を畑の傍に干しておいた。
さて、これでお日様の匂いとやらはつくのだろうか。
何でも良いけど、雨降らなければいーね。


