…それで。
「どーしたの?その生徒手帳」
何だか、もとの原型を留めないほどに野菜化してるけど。
「デコ生徒手帳だよ」
と、ツキナは目をきらきらさせて答えた。
…でこ、生徒手帳?
…おでこ?
「今流行ってるでしょ?自分の生徒手帳をこうやって、好きなようにカスタマイズするの」
と、説明されて気がついた。
デコとは、おでこのことじゃなくて。
デコレーションのデコなのか。成程ね〜。
「そーいえば、クラスの女子がやってたね」
ツキナも、クラスの女子の一人だけどさ。
他の女子達も、生徒手帳を囲んで、何やらわちゃわちゃしてるなーと思ってたら。
これをやってたのか。このデコ生徒手帳なるものを?
「でしょ〜?皆、それぞれ生徒手帳を可愛くデコってるんだよ〜。だから、私も流行に乗ってみました!」
ででん、と自分の生徒手帳を掲げるツキナ。
へぇ。変わったことやってるねー。
「すぐり君は?すぐり君は、どんな生徒手帳なの?」
俺?
「俺はふつーのだよ?何も手を加えてない…。ほら」
俺は何の変哲もない、黒ケースの生徒手帳を出した。
何なら、もらってから一度も開いたことないけど。
「え〜?すぐり君もデコろうよ」
いや、俺はそんな、デコ生徒手帳なるものが流行ってるなんて、今知ったばかりだからさ。
「可愛いよ〜。すぐり君の生徒手帳も、可愛くしよっ」
ツキナの目、きらきら。
俺は別に生徒手帳が大根模様だろうと、デフォルトのままだろうが、何でも構わないけど…。
でも、好きな女の子に誘われたら…嫌だと言う訳にはいかないよねー?
「うん、いーよ」
「本当?やったー」
喜んどる喜んどる。
やっぱりツキナの笑顔は、最高にかわい、
「じゃ、すぐり君の生徒手帳も、私と同じ、大根の生徒手帳にしてあげるね〜!」
…。
…うん。
…いや、いーよ?俺は。
好きな女の子の、笑顔の為だったらさ。
俺の生徒手帳が大根模様になろうと、構わないよ。
しかも、前向きに考えよう。
俺も大根模様になったら、ツキナとお揃いじゃん。
好きな女の子と、お揃いの持ち物を持てるなんて。
いやぁ、嬉しくて涙が出そうだなー(棒)。
「どーしたの?その生徒手帳」
何だか、もとの原型を留めないほどに野菜化してるけど。
「デコ生徒手帳だよ」
と、ツキナは目をきらきらさせて答えた。
…でこ、生徒手帳?
…おでこ?
「今流行ってるでしょ?自分の生徒手帳をこうやって、好きなようにカスタマイズするの」
と、説明されて気がついた。
デコとは、おでこのことじゃなくて。
デコレーションのデコなのか。成程ね〜。
「そーいえば、クラスの女子がやってたね」
ツキナも、クラスの女子の一人だけどさ。
他の女子達も、生徒手帳を囲んで、何やらわちゃわちゃしてるなーと思ってたら。
これをやってたのか。このデコ生徒手帳なるものを?
「でしょ〜?皆、それぞれ生徒手帳を可愛くデコってるんだよ〜。だから、私も流行に乗ってみました!」
ででん、と自分の生徒手帳を掲げるツキナ。
へぇ。変わったことやってるねー。
「すぐり君は?すぐり君は、どんな生徒手帳なの?」
俺?
「俺はふつーのだよ?何も手を加えてない…。ほら」
俺は何の変哲もない、黒ケースの生徒手帳を出した。
何なら、もらってから一度も開いたことないけど。
「え〜?すぐり君もデコろうよ」
いや、俺はそんな、デコ生徒手帳なるものが流行ってるなんて、今知ったばかりだからさ。
「可愛いよ〜。すぐり君の生徒手帳も、可愛くしよっ」
ツキナの目、きらきら。
俺は別に生徒手帳が大根模様だろうと、デフォルトのままだろうが、何でも構わないけど…。
でも、好きな女の子に誘われたら…嫌だと言う訳にはいかないよねー?
「うん、いーよ」
「本当?やったー」
喜んどる喜んどる。
やっぱりツキナの笑顔は、最高にかわい、
「じゃ、すぐり君の生徒手帳も、私と同じ、大根の生徒手帳にしてあげるね〜!」
…。
…うん。
…いや、いーよ?俺は。
好きな女の子の、笑顔の為だったらさ。
俺の生徒手帳が大根模様になろうと、構わないよ。
しかも、前向きに考えよう。
俺も大根模様になったら、ツキナとお揃いじゃん。
好きな女の子と、お揃いの持ち物を持てるなんて。
いやぁ、嬉しくて涙が出そうだなー(棒)。


