神殺しのクロノスタシスⅣ

――――――…と、そんな感じで、俺達教師陣が頭を悩ませているのとは裏腹に。

そんな詳しい大人の事情など、何も知らないイーニシュフェルト魔導学院の生徒達は、実に呑気なものだった。

別に、俺は呑気でも構わない。

だって、そのお陰で。






「見て見てすぐり君〜っ!!これ見て〜!」

「ん?どしたのー?」

ある日のこと、放課後に園芸部の活動に向かうと。

ツキナが満面の笑みで、それを見せてくれた。