…あれ?でも、それじゃあ、何で。
賢者の石以外の魔法道具も、ちゃんと封印されていたと言うなら。
何で『白雪姫と七人の小人』を始め、その他の魔法道具までもが、世の中に出回ることになってるんだ?
「…これは、俺の推測だが」
と、珠蓮が言った。
「ミルツとは別に、イーニシュフェルトの里の遺産に目をつけた者がいるんだろう。そしてそいつは、賢者の石の封印が解かれたのを機に、火事場泥棒で、他の魔法道具の封印に手を出したんだ」
…なっ…!
「犯人は、イーニシュフェルトの里の遺産を知っている。そして、何らかの目的を持って…魔法道具を盗み出し、世の中にばら撒いているんだ」
…何だって?
何で、そんなことをする必要がある。
本当にそんな人物がいるとして…そいつは一体、何を企んでるんだ?
「そいつも…魔導師排斥論者なのか?」
「さぁ。そこまでは…」
分かる訳ないよな。当たり前だ。
そんな危険極まりない封印に、ホイホイ手を出すような奴が何を考えているかなんて、分かるもんか。
「秩序を乱すのが目的なのか、それとも他に、何か目的があるのか…」
「…」
「それを探る為にも、俺は再び、旅に出ようと思う」
と、珠蓮が言った。
…そうか。
「いずれににしても、全ては賢者の石の封印が解かれたことが原因だ。俺の責任でもある」
「珠蓮…」
「だから、俺が探す。俺が探る。何か分かったら、すぐにお前達にも連絡する」
…また、あの賢者の石の欠片を通して、か。
便利な連絡アイテムだもんな。
「必ず、全ての魔法道具を、俺が在るべき場所へと戻す。イーニシュフェルトの里の遺産を継ぐ者として」
という、珠蓮の堅い覚悟を幕引きに。
ひとまず、『白雪姫と七人の小人』騒動は、幕を下ろしたものの。
今度はまた…俺達の先行きに、不穏な影を落とすことになった。
賢者の石以外の魔法道具も、ちゃんと封印されていたと言うなら。
何で『白雪姫と七人の小人』を始め、その他の魔法道具までもが、世の中に出回ることになってるんだ?
「…これは、俺の推測だが」
と、珠蓮が言った。
「ミルツとは別に、イーニシュフェルトの里の遺産に目をつけた者がいるんだろう。そしてそいつは、賢者の石の封印が解かれたのを機に、火事場泥棒で、他の魔法道具の封印に手を出したんだ」
…なっ…!
「犯人は、イーニシュフェルトの里の遺産を知っている。そして、何らかの目的を持って…魔法道具を盗み出し、世の中にばら撒いているんだ」
…何だって?
何で、そんなことをする必要がある。
本当にそんな人物がいるとして…そいつは一体、何を企んでるんだ?
「そいつも…魔導師排斥論者なのか?」
「さぁ。そこまでは…」
分かる訳ないよな。当たり前だ。
そんな危険極まりない封印に、ホイホイ手を出すような奴が何を考えているかなんて、分かるもんか。
「秩序を乱すのが目的なのか、それとも他に、何か目的があるのか…」
「…」
「それを探る為にも、俺は再び、旅に出ようと思う」
と、珠蓮が言った。
…そうか。
「いずれににしても、全ては賢者の石の封印が解かれたことが原因だ。俺の責任でもある」
「珠蓮…」
「だから、俺が探す。俺が探る。何か分かったら、すぐにお前達にも連絡する」
…また、あの賢者の石の欠片を通して、か。
便利な連絡アイテムだもんな。
「必ず、全ての魔法道具を、俺が在るべき場所へと戻す。イーニシュフェルトの里の遺産を継ぐ者として」
という、珠蓮の堅い覚悟を幕引きに。
ひとまず、『白雪姫と七人の小人』騒動は、幕を下ろしたものの。
今度はまた…俺達の先行きに、不穏な影を落とすことになった。


