―――――――…私は、もっと警戒すべきだった。
この危機的状況、おまけに、少しでも私が不利な状況に陥ったこのタイミングで。
羽久が、大人しく羽久のままであるはずがないと。
「羽久…!羽久!大丈夫!?」
羽久は膝を付き、ガックリと顔を落として意識を失ったようだった。
あんな巨大な魔力の塊を、二度も食らったのだから無理もない。
しかも、二度目は…私を庇って…!
「はつ…ね…!?」
羽久の傍に駆け寄ろうとして、そして気がついた。
羽久の気配が、その魔力が、変わっている。
これは…もしかして、羽久じゃなくなっ、
「…しーちゃん、の、敵」
顔を上げた羽久は、もう羽久ではなくなっていた。
鋭く光る眼光に、殺意が満ちていた。
「…二十音!!」
その名前を叫ぶと同時に、二十音が白雪姫に向かって飛んでいた。
この危機的状況、おまけに、少しでも私が不利な状況に陥ったこのタイミングで。
羽久が、大人しく羽久のままであるはずがないと。
「羽久…!羽久!大丈夫!?」
羽久は膝を付き、ガックリと顔を落として意識を失ったようだった。
あんな巨大な魔力の塊を、二度も食らったのだから無理もない。
しかも、二度目は…私を庇って…!
「はつ…ね…!?」
羽久の傍に駆け寄ろうとして、そして気がついた。
羽久の気配が、その魔力が、変わっている。
これは…もしかして、羽久じゃなくなっ、
「…しーちゃん、の、敵」
顔を上げた羽久は、もう羽久ではなくなっていた。
鋭く光る眼光に、殺意が満ちていた。
「…二十音!!」
その名前を叫ぶと同時に、二十音が白雪姫に向かって飛んでいた。


