「何だか騒がしいですけど、何やってるんですか?」
「学院長先生、羽久さん、大丈夫?」
「生徒は授業中なんですよ。静かにしてください」
「あ、お前ら…」
イーニシュフェルト魔導学院教師陣の、ナジュ、天音、イレースの三人が、学院長室に合流。
良かった。
仲間達の姿を見ると、心底ほっとする。
「あ、珠蓮さんじゃないですか。どうも」
「あぁ。久し振り…と言うには、別れたのは最近だな」
全くだよ。
ごめんな?こんな短期間で呼びつけて。
しかも、こんなホラー白雪姫の為に…。
「…」
「何ですか?この気色悪いマネキンは」
襲いかかってこようとする、その姿のまま固まっている白雪姫を見て。
天音は無言で、ごくりと生唾を飲み込み。
イレースはさすがの貫禄を見せ、怯えることなく、怪訝な顔をしていた。
童話のお姫様が、気色悪いマネキン呼ばわりとは。
確かに気色悪いから、言い返せないけど。
更に。
「何やってるの?」
「なんか騒がしいねー」
「あ、お前ら…」
学院長室の窓から、令月とすぐりが現れた。
今は昼間なので、黒装束ではなく制服姿だ。
来てくれたら頼もしい人物ではあるが、今は授業中だろ。
何で来てんだよ。サボるな。
「何でもないから、大丈夫だ」
「何でもない割には、おどろおどろしいものがあるけど」
ホラー白雪姫を見て呟くすぐり。
悪かったな。
それでも、何でもないんだよ。何でもないことにしてくれ。
「大丈夫だよ。今からこれを封印し直して、誰もいない時空の狭間に捨ててくるから…」
と、言いかけたそのとき。
「なんか、今にも動き出しそうですね〜」
物珍しそうに近寄ってきたナジュの、首から肩にかけて。
白雪姫が、がぶりと噛み付いた。
グチャッ、と肉と骨が潰れる音がした。
「ナジュ!!」
嘘だろ、まさか。
俺、ちゃんと時魔法を使ったはずだぞ!?
「こいつ、何で動くんだ…!?」
俺は、再度白雪姫を止めようと杖を握った。
が、その前に。
令月とすぐりの二人が動いた。
目で追えないほどのスピードに、思わず感嘆してしまいそうになる。
令月が常に持ち歩いている小刀が、白雪姫の首に突き刺さり。
すぐりの糸が、白雪姫の胴体を両断しようとした。
しかし。
「!?」
二人の完璧な暗殺の刃は、白雪姫には通じなかった。
「学院長先生、羽久さん、大丈夫?」
「生徒は授業中なんですよ。静かにしてください」
「あ、お前ら…」
イーニシュフェルト魔導学院教師陣の、ナジュ、天音、イレースの三人が、学院長室に合流。
良かった。
仲間達の姿を見ると、心底ほっとする。
「あ、珠蓮さんじゃないですか。どうも」
「あぁ。久し振り…と言うには、別れたのは最近だな」
全くだよ。
ごめんな?こんな短期間で呼びつけて。
しかも、こんなホラー白雪姫の為に…。
「…」
「何ですか?この気色悪いマネキンは」
襲いかかってこようとする、その姿のまま固まっている白雪姫を見て。
天音は無言で、ごくりと生唾を飲み込み。
イレースはさすがの貫禄を見せ、怯えることなく、怪訝な顔をしていた。
童話のお姫様が、気色悪いマネキン呼ばわりとは。
確かに気色悪いから、言い返せないけど。
更に。
「何やってるの?」
「なんか騒がしいねー」
「あ、お前ら…」
学院長室の窓から、令月とすぐりが現れた。
今は昼間なので、黒装束ではなく制服姿だ。
来てくれたら頼もしい人物ではあるが、今は授業中だろ。
何で来てんだよ。サボるな。
「何でもないから、大丈夫だ」
「何でもない割には、おどろおどろしいものがあるけど」
ホラー白雪姫を見て呟くすぐり。
悪かったな。
それでも、何でもないんだよ。何でもないことにしてくれ。
「大丈夫だよ。今からこれを封印し直して、誰もいない時空の狭間に捨ててくるから…」
と、言いかけたそのとき。
「なんか、今にも動き出しそうですね〜」
物珍しそうに近寄ってきたナジュの、首から肩にかけて。
白雪姫が、がぶりと噛み付いた。
グチャッ、と肉と骨が潰れる音がした。
「ナジュ!!」
嘘だろ、まさか。
俺、ちゃんと時魔法を使ったはずだぞ!?
「こいつ、何で動くんだ…!?」
俺は、再度白雪姫を止めようと杖を握った。
が、その前に。
令月とすぐりの二人が動いた。
目で追えないほどのスピードに、思わず感嘆してしまいそうになる。
令月が常に持ち歩いている小刀が、白雪姫の首に突き刺さり。
すぐりの糸が、白雪姫の胴体を両断しようとした。
しかし。
「!?」
二人の完璧な暗殺の刃は、白雪姫には通じなかった。


