白雪姫が、突然棺桶から出てきて叫び始めた。
これをホラー展開だと思えば良いのか、アクション展開だと思えば良いのか。
多分両方だ。
叫び声をあげたかと思うと、白雪姫は血走った目を光らせ。
「ガァァァァ!!」
「ひゃーっ!?」
こちらに襲いかかってきた。
何だ、この武闘系白雪姫は。
とてもじゃないが、お淑やかとは言い難い。
俺はシルナを突き飛ばし、俺自身も横に飛んだ。
白雪姫は襲いかかってきた勢いで、壁に激突した。
何やってんだ、こいつは?
学院長室で暴れんな。
かなりの勢いでぶつかったから、これで壊れたか、と思ったが…。
「…ギャァァァァ!!」
そんなことでは怯まず、白雪姫は相変わらず、獣のような雄叫びをあげた。
こんな白雪姫は嫌だ。
もう、童話のお姫様というイメージが彼方に消し飛んだな。
それより。
「シルナ。おいシルナ!!」
「あぎゃばばばば」
「落ち着けよ!」
良い歳したおっさんが、白雪姫にビビるな。
そりゃまぁ確かに、夜中に出てきたら腰を抜かすような形相だが。
「さっき言ったな?過去に白雪姫が暴走したことがあるって。それがこれなのか!?」
「あばばばばそそそそ」
「正気に戻れ!!」
俺は、シルナの後頭部をぶっ叩いた。
すると、シルナはがくがくと首を縦に振った。
「そう、そうだと思う!」
やはりか。
イーニシュフェルトの里の賢者も、ろくでもない玩具を考えたもんだ。
つーか、何で玩具が暴走するんだよ?
「ともかく…お前みたいな節操のない白雪姫は、一生棺桶で眠ってろ!」
俺は杖を振り、得意の時魔法をかけた。
再度こちらに襲いかかろうとしていた白雪姫は、時が止まったようにピタリと制止した。
実際時を止めたのだから、そうなるのも当然だが。
よし。これで無力化。
「今のうちに、また封印し直すぞ」
「いや、あの、羽久。だめ、それ多分、だめなの」
「は?」
駄目って何だよ?
「い、いち、一度、一度めざっ、目覚めたしら、白雪姫をとっ、とっ、止めるには、毒、」
毒?
毒って何のことだ、と首を傾げた、そのとき。
これをホラー展開だと思えば良いのか、アクション展開だと思えば良いのか。
多分両方だ。
叫び声をあげたかと思うと、白雪姫は血走った目を光らせ。
「ガァァァァ!!」
「ひゃーっ!?」
こちらに襲いかかってきた。
何だ、この武闘系白雪姫は。
とてもじゃないが、お淑やかとは言い難い。
俺はシルナを突き飛ばし、俺自身も横に飛んだ。
白雪姫は襲いかかってきた勢いで、壁に激突した。
何やってんだ、こいつは?
学院長室で暴れんな。
かなりの勢いでぶつかったから、これで壊れたか、と思ったが…。
「…ギャァァァァ!!」
そんなことでは怯まず、白雪姫は相変わらず、獣のような雄叫びをあげた。
こんな白雪姫は嫌だ。
もう、童話のお姫様というイメージが彼方に消し飛んだな。
それより。
「シルナ。おいシルナ!!」
「あぎゃばばばば」
「落ち着けよ!」
良い歳したおっさんが、白雪姫にビビるな。
そりゃまぁ確かに、夜中に出てきたら腰を抜かすような形相だが。
「さっき言ったな?過去に白雪姫が暴走したことがあるって。それがこれなのか!?」
「あばばばばそそそそ」
「正気に戻れ!!」
俺は、シルナの後頭部をぶっ叩いた。
すると、シルナはがくがくと首を縦に振った。
「そう、そうだと思う!」
やはりか。
イーニシュフェルトの里の賢者も、ろくでもない玩具を考えたもんだ。
つーか、何で玩具が暴走するんだよ?
「ともかく…お前みたいな節操のない白雪姫は、一生棺桶で眠ってろ!」
俺は杖を振り、得意の時魔法をかけた。
再度こちらに襲いかかろうとしていた白雪姫は、時が止まったようにピタリと制止した。
実際時を止めたのだから、そうなるのも当然だが。
よし。これで無力化。
「今のうちに、また封印し直すぞ」
「いや、あの、羽久。だめ、それ多分、だめなの」
「は?」
駄目って何だよ?
「い、いち、一度、一度めざっ、目覚めたしら、白雪姫をとっ、とっ、止めるには、毒、」
毒?
毒って何のことだ、と首を傾げた、そのとき。


