「や、ヤバいヤバいヤバいヤバい」
シルナは完全にビビりまくって、俺の後ろに隠れた。
おい。俺を盾にするなよ。
すると、珠蓮が。
恐れ知らずにも、棺桶にてくてくと近づいた。
強っ。
でも今ばかりは、頼もしいことこの上ない。
「ど、どうなってる?棺桶の中…」
「…起きてる」
は?
「珠蓮?今何て…」
「起きてるぞ、白雪姫が」
白雪姫が…起きてる?
いや、寝てたはずだろ?何で起きる?何を動力源に起きた?
朝が来たとでも言うのか?
「ど、どうしてそんな…」
俺は珠蓮に続いて、恐る恐る棺桶に近づいた。
途端。
白雪姫が、棺桶の縁に手をかけた。
お、おいまさか。
まさか…じゃないよな?
と、思ったが。
白雪姫は目をかっ開き、しかもその目は真っ赤だった。
怖っ。
「ひゃうっ」
シルナも、このビビりよう。
白雪姫って、美人なお姫様…だったよな?
ただのホラー映画になってるんだが?
白雪姫は更に、ギシャッ、ギシャッ、とロボットみたいな音を立て。
ガクガクと身体を痙攣させながら、球体関節を動かし、立ち上がった。
立ち上がったのだ。人形なのに。
「う、動いてる!動いてるよ羽久!」
「あ、あぁ…。動いてるな…」
何処からどう見ても、勝手に動いてる。
ポルターガイストと言うには、あまりにリアル。
どうしよう。どうすれば良いんだ?
起きなくて良いから、やっぱり寝ててくださいと言ったら通じるだろうか。
そもそも白雪姫って、王子様のキスで目覚めるのでは?
何もしてないのに起きてるぞ?
「シルナ、あれは何なんだ?何で勝手に起きてる?どういう仕組みで…」
「あばばばばば」
駄目だ。完全にビビってる。
頼りにならねぇ。
「とりあえず…白雪姫さん。悪いんだが、ここに王子はいない。棺桶の中にお引取りねが、」
「ウガァォォォォ!!」
無理そうだな。
「ぴきゃぁぁぁ!」
白雪姫の、怒号のような叫び声と。
シルナの間抜けな叫び声が、学院長室にこだました。
シルナは完全にビビりまくって、俺の後ろに隠れた。
おい。俺を盾にするなよ。
すると、珠蓮が。
恐れ知らずにも、棺桶にてくてくと近づいた。
強っ。
でも今ばかりは、頼もしいことこの上ない。
「ど、どうなってる?棺桶の中…」
「…起きてる」
は?
「珠蓮?今何て…」
「起きてるぞ、白雪姫が」
白雪姫が…起きてる?
いや、寝てたはずだろ?何で起きる?何を動力源に起きた?
朝が来たとでも言うのか?
「ど、どうしてそんな…」
俺は珠蓮に続いて、恐る恐る棺桶に近づいた。
途端。
白雪姫が、棺桶の縁に手をかけた。
お、おいまさか。
まさか…じゃないよな?
と、思ったが。
白雪姫は目をかっ開き、しかもその目は真っ赤だった。
怖っ。
「ひゃうっ」
シルナも、このビビりよう。
白雪姫って、美人なお姫様…だったよな?
ただのホラー映画になってるんだが?
白雪姫は更に、ギシャッ、ギシャッ、とロボットみたいな音を立て。
ガクガクと身体を痙攣させながら、球体関節を動かし、立ち上がった。
立ち上がったのだ。人形なのに。
「う、動いてる!動いてるよ羽久!」
「あ、あぁ…。動いてるな…」
何処からどう見ても、勝手に動いてる。
ポルターガイストと言うには、あまりにリアル。
どうしよう。どうすれば良いんだ?
起きなくて良いから、やっぱり寝ててくださいと言ったら通じるだろうか。
そもそも白雪姫って、王子様のキスで目覚めるのでは?
何もしてないのに起きてるぞ?
「シルナ、あれは何なんだ?何で勝手に起きてる?どういう仕組みで…」
「あばばばばば」
駄目だ。完全にビビってる。
頼りにならねぇ。
「とりあえず…白雪姫さん。悪いんだが、ここに王子はいない。棺桶の中にお引取りねが、」
「ウガァォォォォ!!」
無理そうだな。
「ぴきゃぁぁぁ!」
白雪姫の、怒号のような叫び声と。
シルナの間抜けな叫び声が、学院長室にこだました。


