茨の指輪が紛い物だと分かった以上、こいつらなんて怖くも何ともない。
『白雪姫と七人の小人』も、玩具なんだろう?
だったら、これ以上付き合う義理なんてない。
玩具は玩具箱にお片付け、ってな。
俺はひょいっと水色小人の襟首を掴んで、猫のように持ち上げた。
「あっ!何をするんだ!」
「うるせぇ」
お前のお仲間達には、散々苦労させられたからな。
こんな悪い玩具は、さっさとお引取り願おう。
「シルナ、これもう一回封印し直せるんだろう?」
「え?あ、そうだね。それは簡単な封印だから、私でも出来ると思う」
じゃ、話は決まりだな。
俺は、じたばたと暴れる水色小人の首根っこを捕まえ、棺桶の上まで持ってきた。
「何をするんだ!こら!離せ!」
「黙ってろ。そして帰れ」
「あっ!」
棺桶の中に、ポイッ、と小人を投げ込む。
え?乱暴?
今までの積年の恨みを思えば、これくらい可愛いもんだろ。
俺は、こいつを一発殴ってやりたいと思い続けてきたんだぞ?
殴らずに放り投げたんだから、マシだ。
感謝しろ。
小人を放り投げて返してから、棺桶に蓋をする。
片付け終了。
「この蓋…。開かないように、鎖とか巻いとくべきかな?」
「羽久…。過激だね、珍しく…」
そりゃ過激にもなるわ。
散々困らせられたからな。色んな人間が。
彼らの恨みの分も合わせれば、これくらい優しいものだ。
「よし、じゃあ瞬間接着剤で貼り付けておこう」
俺は瞬着を使って、蓋を厳重に閉めた。
よし。これで簡単には開けられまい。
「間違えて拾う奴がいないように、誰の手も届かないところに封印しようぜ」
「そうだね…。…もし、昔のように…白雪姫が目覚めることがあったとき、誰も傷つかないように…。時空の狭間に封印しよう」
ん?白雪姫が目覚めることがあったとき?
そんなのあったのか?
そういやシルナ、さっき気になること言ってたよな。
昔、白雪姫が暴走して大変だったとか何とか…。
あれって、何のことだ?
玩具の癖に、暴走も何も…。
…そのとき。
「…!何だ?」
珠蓮が、ぎょっとして棺桶を見た。
「え?」
俺も釣られて、棺桶を見ると。
そこには、恐ろしい光景が広がっていた。
『白雪姫と七人の小人』も、玩具なんだろう?
だったら、これ以上付き合う義理なんてない。
玩具は玩具箱にお片付け、ってな。
俺はひょいっと水色小人の襟首を掴んで、猫のように持ち上げた。
「あっ!何をするんだ!」
「うるせぇ」
お前のお仲間達には、散々苦労させられたからな。
こんな悪い玩具は、さっさとお引取り願おう。
「シルナ、これもう一回封印し直せるんだろう?」
「え?あ、そうだね。それは簡単な封印だから、私でも出来ると思う」
じゃ、話は決まりだな。
俺は、じたばたと暴れる水色小人の首根っこを捕まえ、棺桶の上まで持ってきた。
「何をするんだ!こら!離せ!」
「黙ってろ。そして帰れ」
「あっ!」
棺桶の中に、ポイッ、と小人を投げ込む。
え?乱暴?
今までの積年の恨みを思えば、これくらい可愛いもんだろ。
俺は、こいつを一発殴ってやりたいと思い続けてきたんだぞ?
殴らずに放り投げたんだから、マシだ。
感謝しろ。
小人を放り投げて返してから、棺桶に蓋をする。
片付け終了。
「この蓋…。開かないように、鎖とか巻いとくべきかな?」
「羽久…。過激だね、珍しく…」
そりゃ過激にもなるわ。
散々困らせられたからな。色んな人間が。
彼らの恨みの分も合わせれば、これくらい優しいものだ。
「よし、じゃあ瞬間接着剤で貼り付けておこう」
俺は瞬着を使って、蓋を厳重に閉めた。
よし。これで簡単には開けられまい。
「間違えて拾う奴がいないように、誰の手も届かないところに封印しようぜ」
「そうだね…。…もし、昔のように…白雪姫が目覚めることがあったとき、誰も傷つかないように…。時空の狭間に封印しよう」
ん?白雪姫が目覚めることがあったとき?
そんなのあったのか?
そういやシルナ、さっき気になること言ってたよな。
昔、白雪姫が暴走して大変だったとか何とか…。
あれって、何のことだ?
玩具の癖に、暴走も何も…。
…そのとき。
「…!何だ?」
珠蓮が、ぎょっとして棺桶を見た。
「え?」
俺も釣られて、棺桶を見ると。
そこには、恐ろしい光景が広がっていた。


