…なんてことだ。
俺達は、玩具相手に必死になってたってことが…。
…いや、だって知らなかったんだから、しょうがないだろ。
いきなり現れて、いかにも危険な魔法道具です、みたいな香りを漂わせて。
それっぽい指輪まで嵌められたら、そりゃ「ヤバいものなのでは?」と思うだろ。
拳銃だってそうだろ。見た目だけだったら、素人にはそれが玩具なのか、本物なのかは分からない。
引き金を引いて、本当に人を殺せるのかどうか確かめてみないことには。
つーか、玩具なら取扱説明書くらいつけとけや。
紛らわしいだろ。
「何やってたんだ、俺達…。玩具に踊らされて…」
色々犠牲になってくれた、聖魔騎士団の大隊長達に申し訳が立たないんだが?
土下座しても許してもらえない案件。
「それは…仕方ない。私も…疑問ではあったけど、やっぱり確証がなかったから…。思い出したのも、ごく最近だし」
シルナが、たまに棺桶を見つめてボーッとしてたのは、それか。
思い出すのに必死だったんだな。
「当時は色んな魔法道具が作られていて、本当に危ないものもたくさんあれば、こんな風に…玩具として使われているものもあったんだ」
たくさんあり過ぎて、どれがどれだか分からなくなってたんだな?
しかしまぁ…なんて間抜けな話だよ。
力ずくで外せるような指輪に、ずっと騙されていたなんて…。
学院の園芸部の畑で、簡単に掘り起こせたのもそれが理由だな?
玩具だから。大して厳重な封印は必要ない。
だから、賢者の石の封印が解かれると同時に、あっさりとこの世に現れた。
そういうことだったんだ。
俺達マジで何してたんだろう、アホくせぇ…とは思うけれど。
まぁでも…これがもし、お遊びじゃ済まない、本当にヤバい魔法道具だったら…今頃、死者が出ていたかもしれないんだから。
それを思えば、「実は玩具でした(笑)」で済ませられる方が、まだマシ…。
…いや、マシではないだろ。結構実害出てるし。
俺は骨折したしな。
子供の玩具にしては、過激過ぎるんじゃないの?
こんなもので遊んでたのか、イーニシュフェルトの里の子供は。
教育に悪いと思うぞ。
「お、おい!何だお前達。僕は玩具なんかじゃないぞ!」
ん?
ちらりと見ると、憐れにも茨の指輪を千切られた水色小人が、キャンキャン喚いていた。
今となっては、お前ももう雑魚キャラだよ。
「僕は『白雪姫と七人の小人』の一人なんだ。白雪姫に仕える、忠実な小人なんだからな!」
「あー、はいはい。そういう設定な」
分かった分かった。そりゃ凄いねー。
もう、お前には騙されんぞ。
俺達は、玩具相手に必死になってたってことが…。
…いや、だって知らなかったんだから、しょうがないだろ。
いきなり現れて、いかにも危険な魔法道具です、みたいな香りを漂わせて。
それっぽい指輪まで嵌められたら、そりゃ「ヤバいものなのでは?」と思うだろ。
拳銃だってそうだろ。見た目だけだったら、素人にはそれが玩具なのか、本物なのかは分からない。
引き金を引いて、本当に人を殺せるのかどうか確かめてみないことには。
つーか、玩具なら取扱説明書くらいつけとけや。
紛らわしいだろ。
「何やってたんだ、俺達…。玩具に踊らされて…」
色々犠牲になってくれた、聖魔騎士団の大隊長達に申し訳が立たないんだが?
土下座しても許してもらえない案件。
「それは…仕方ない。私も…疑問ではあったけど、やっぱり確証がなかったから…。思い出したのも、ごく最近だし」
シルナが、たまに棺桶を見つめてボーッとしてたのは、それか。
思い出すのに必死だったんだな。
「当時は色んな魔法道具が作られていて、本当に危ないものもたくさんあれば、こんな風に…玩具として使われているものもあったんだ」
たくさんあり過ぎて、どれがどれだか分からなくなってたんだな?
しかしまぁ…なんて間抜けな話だよ。
力ずくで外せるような指輪に、ずっと騙されていたなんて…。
学院の園芸部の畑で、簡単に掘り起こせたのもそれが理由だな?
玩具だから。大して厳重な封印は必要ない。
だから、賢者の石の封印が解かれると同時に、あっさりとこの世に現れた。
そういうことだったんだ。
俺達マジで何してたんだろう、アホくせぇ…とは思うけれど。
まぁでも…これがもし、お遊びじゃ済まない、本当にヤバい魔法道具だったら…今頃、死者が出ていたかもしれないんだから。
それを思えば、「実は玩具でした(笑)」で済ませられる方が、まだマシ…。
…いや、マシではないだろ。結構実害出てるし。
俺は骨折したしな。
子供の玩具にしては、過激過ぎるんじゃないの?
こんなもので遊んでたのか、イーニシュフェルトの里の子供は。
教育に悪いと思うぞ。
「お、おい!何だお前達。僕は玩具なんかじゃないぞ!」
ん?
ちらりと見ると、憐れにも茨の指輪を千切られた水色小人が、キャンキャン喚いていた。
今となっては、お前ももう雑魚キャラだよ。
「僕は『白雪姫と七人の小人』の一人なんだ。白雪姫に仕える、忠実な小人なんだからな!」
「あー、はいはい。そういう設定な」
分かった分かった。そりゃ凄いねー。
もう、お前には騙されんぞ。


