「シルナお前…知ってた、のか?」
この…『白雪姫と七人の小人』の契約が…茶番だって。
「確証は…なかったんだ。この魔法道具が、本当に、私達の命を奪うことが出来るほどの力を持つものなのか…」
あ。
シルナがさっき、確証がないとか何とか言ってたのは、このことだったのか。
「でも、やっぱりそんなことは出来なかったんだ…」
「いつから…気づいてたんだ?シルナは…」
まさか最初から…とは言わないよな?
これまで律儀に契約に付き合ってた俺達が、馬鹿みたいに思えるぞ。
「ジュリス君達と契約した頃…だったかな?改めて考えてみると、おかしいな、って思ってたんだ」
「おかしい…何が?」
「私達の命を奪えるほどの、高度で…危険な魔法道具が、簡単に封印を破って出てきたことだよ」
…。
…それは…でも。
「賢者の石の封印が解かれたから…そのせいなんじゃなかったのか?」
賢者の石のついでに、他の魔法道具の封印も解けて…。
その中の一つが、この『白雪姫と七人の小人』なんだって…。
「うん…『白雪姫と七人の小人』がこの世に再び出てきたのは、賢者の石の封印が解かれたことが原因だと思う。それは、多分間違いない」
「なら…」
「でも、『白雪姫と七人の小人』に、私達の命を奪うほどの力はないんだ」
…そうなの?
「ナジュ君も、余裕だって言ってたでしょ?毒を解毒するの…」
まぁ、あいつ秒単位で蘇ってたもんな。
いくら、『アメノミコト』製の毒に慣れて、耐性がついていたとはいえ。
毒の力が強ければ、ナジュだって再生に時間がかかる。
それなのにあいつは、秒単位で復活していた。
つまり、それだけ毒の力が弱いということだ。
「本当に危険な…私達イーニシュフェルト魔導学院の教師や、聖魔騎士団魔導部隊の大隊長達を殺せるほどの、強い魔法道具なら…いくら賢者の石の封印が解かれたからって、ついで感覚でこの世に現れることはないって…思ったんだ」
…はぁ。
じゃあ何だ?これは、『白雪姫と七人の小人』は…。
「それから…里にいたとき、聞いたことがある。里の知人から」
「…何を?」
「『遊び感覚で作った魔法道具』が、暴走して大変なことになったんだ…って」
「遊び感覚で作った魔法道具」…だと?
じゃあ、やっぱり…。
「その魔法道具は、童話をモチーフにした人形で…。本来は、里の子供達が遊ぶ、玩具として作られたんだそうだ」
やっぱり…『白雪姫と七人の小人』は。
単なる…子供の玩具でしかなかった、ということなのか?
この…『白雪姫と七人の小人』の契約が…茶番だって。
「確証は…なかったんだ。この魔法道具が、本当に、私達の命を奪うことが出来るほどの力を持つものなのか…」
あ。
シルナがさっき、確証がないとか何とか言ってたのは、このことだったのか。
「でも、やっぱりそんなことは出来なかったんだ…」
「いつから…気づいてたんだ?シルナは…」
まさか最初から…とは言わないよな?
これまで律儀に契約に付き合ってた俺達が、馬鹿みたいに思えるぞ。
「ジュリス君達と契約した頃…だったかな?改めて考えてみると、おかしいな、って思ってたんだ」
「おかしい…何が?」
「私達の命を奪えるほどの、高度で…危険な魔法道具が、簡単に封印を破って出てきたことだよ」
…。
…それは…でも。
「賢者の石の封印が解かれたから…そのせいなんじゃなかったのか?」
賢者の石のついでに、他の魔法道具の封印も解けて…。
その中の一つが、この『白雪姫と七人の小人』なんだって…。
「うん…『白雪姫と七人の小人』がこの世に再び出てきたのは、賢者の石の封印が解かれたことが原因だと思う。それは、多分間違いない」
「なら…」
「でも、『白雪姫と七人の小人』に、私達の命を奪うほどの力はないんだ」
…そうなの?
「ナジュ君も、余裕だって言ってたでしょ?毒を解毒するの…」
まぁ、あいつ秒単位で蘇ってたもんな。
いくら、『アメノミコト』製の毒に慣れて、耐性がついていたとはいえ。
毒の力が強ければ、ナジュだって再生に時間がかかる。
それなのにあいつは、秒単位で復活していた。
つまり、それだけ毒の力が弱いということだ。
「本当に危険な…私達イーニシュフェルト魔導学院の教師や、聖魔騎士団魔導部隊の大隊長達を殺せるほどの、強い魔法道具なら…いくら賢者の石の封印が解かれたからって、ついで感覚でこの世に現れることはないって…思ったんだ」
…はぁ。
じゃあ何だ?これは、『白雪姫と七人の小人』は…。
「それから…里にいたとき、聞いたことがある。里の知人から」
「…何を?」
「『遊び感覚で作った魔法道具』が、暴走して大変なことになったんだ…って」
「遊び感覚で作った魔法道具」…だと?
じゃあ、やっぱり…。
「その魔法道具は、童話をモチーフにした人形で…。本来は、里の子供達が遊ぶ、玩具として作られたんだそうだ」
やっぱり…『白雪姫と七人の小人』は。
単なる…子供の玩具でしかなかった、ということなのか?


