「珠蓮君…。久し振りだね、こちらはシルナと、それから横に羽久がいる」
『そうか』
タイムラグもなく、すぐそこにいるかのように、会話が通じる。
なんてハイテクなんだ。見た目はただの石なのに。
「突然ごめんね…。今、何処で何してるの?」
『さる世界で旅をしているところだ』
相変わらず旅人なんだな。
「そ、そっか…」
『…それで、何があった?』
「え?」
『何か要件があるから、連絡してきたんだろう?俺が力になれることがあるか?』
…さすが珠蓮。
何でもお見通し、って訳か。
下手に出て頼み事をしなければならない俺達にとっては、向こうから切り出してくれたことは有り難い。
力になれることがあるか、と聞いたな?
その通り、力になれることがあるから、手を貸して欲しいんだよ。
情けないことにな。
「…何でもお見通しだね、珠蓮君…。包み隠さず話すよ。そう、君に力を貸して欲しいんだ」
『そうか』
「急ぎ、イーニシュフェルト魔導学院に来てもらえないかな?」
都合の良いときで良い、と言いたいところだったが。
最後の小人が、いつ出てくるか分からないのだ。
出来るだけ早めに合流してもらいたい。
「あ、こちらから迎えに行くから。空間魔法を使って…」
『いや、その必要はない』
「え?」
『そこにある、賢者の石の魔力を辿る。そうすれば…』
と、珠蓮が言ったかと思うと。
しゅんっ、と音を立てて。
「…この通り、一瞬で移動出来る」
目の前に、寿木珠蓮その人が、瞬間移動してきた。
…なんて便利なんだ。賢者の石…。
救急車より早いぞ。
「す…凄いね…」
これには、シルナもびっくり。
「だから、欠片をそちらに託したんだ。いつでも助けに来られるようにな」
「ありがとう…。本当に、助かるよ…」
「それで、俺は何をすれば良い?」
何も聞かずに来たんだもんな、珠蓮。
せめて何があったのか、聞いてから来るのかと思いきや。
「助けが欲しい」と言うなり、理由も聞かずに駆けつけてきた。
頼もしいことこの上ないよ。全く。
『そうか』
タイムラグもなく、すぐそこにいるかのように、会話が通じる。
なんてハイテクなんだ。見た目はただの石なのに。
「突然ごめんね…。今、何処で何してるの?」
『さる世界で旅をしているところだ』
相変わらず旅人なんだな。
「そ、そっか…」
『…それで、何があった?』
「え?」
『何か要件があるから、連絡してきたんだろう?俺が力になれることがあるか?』
…さすが珠蓮。
何でもお見通し、って訳か。
下手に出て頼み事をしなければならない俺達にとっては、向こうから切り出してくれたことは有り難い。
力になれることがあるか、と聞いたな?
その通り、力になれることがあるから、手を貸して欲しいんだよ。
情けないことにな。
「…何でもお見通しだね、珠蓮君…。包み隠さず話すよ。そう、君に力を貸して欲しいんだ」
『そうか』
「急ぎ、イーニシュフェルト魔導学院に来てもらえないかな?」
都合の良いときで良い、と言いたいところだったが。
最後の小人が、いつ出てくるか分からないのだ。
出来るだけ早めに合流してもらいたい。
「あ、こちらから迎えに行くから。空間魔法を使って…」
『いや、その必要はない』
「え?」
『そこにある、賢者の石の魔力を辿る。そうすれば…』
と、珠蓮が言ったかと思うと。
しゅんっ、と音を立てて。
「…この通り、一瞬で移動出来る」
目の前に、寿木珠蓮その人が、瞬間移動してきた。
…なんて便利なんだ。賢者の石…。
救急車より早いぞ。
「す…凄いね…」
これには、シルナもびっくり。
「だから、欠片をそちらに託したんだ。いつでも助けに来られるようにな」
「ありがとう…。本当に、助かるよ…」
「それで、俺は何をすれば良い?」
何も聞かずに来たんだもんな、珠蓮。
せめて何があったのか、聞いてから来るのかと思いきや。
「助けが欲しい」と言うなり、理由も聞かずに駆けつけてきた。
頼もしいことこの上ないよ。全く。


