しばらくして。
「完成しました」
ナジュが、出来立てのデコレーションケーキを持って、学院長室に戻ってきた。
「ふわぁぁ…。凄い良い匂いだ」
真っ先に、シルナが反応した。
さすが、イーニシュフェルト魔導学院1の甘党。
しかし、その気持ちは分かる。
ナジュが持ってきたのは、イチゴを始め、フルーツをたっぷり乗せたデコレーションケーキ。
お店で売っているものほど綺麗ではないが、素人が手作りしたにしては、上手過ぎる。
しかも、ナジュは。
「実はケーキ作りは初めてなんで、ちょっと緊張してます」
とのこと。
初めてでこれって、お前才能の塊なんじゃないか?
「済みません、才能の塊です」
やっぱり?
今日ばかりは、自惚れても良いと思うよ。
「凄いね、ナジュさん…。本当に初めてなの?」
「お菓子作りって、そもそもそんなに得意じゃないんですよ。普段の食事作りは得意なんですけど」
いや、これだけ出来れば、全然特技の一つに数えて良いと思うけどな。
そもそも、食事の必要のない魔導師が、料理得意だってだけで、かなり凄いことだと思う。
器用なんだなぁ。
「いや、充分凄いと思うよ」
天音は絶賛である。
俺も同感だな。
更に。
「凄いね不死身先生。今度桜餅作って欲しい」
「俺はいちご大福が良いな〜」
何処から現れたのか、令月とすぐりも絶賛している。
お前ら、いつの間に入ってきたんだよ。
そして、シルナは。
「ナジュ君…。今度私にチョコケーキを…。一回で良い。私にチョコケーキを作ってくれないだろうか…」
真顔で頼んでる始末。
まぁ、お前はそうだろうよ。
「小人さん、ほら」
天音が、ナジュの特製ケーキをピンク小人に見せた。
「ナジュさんが、ケーキ作ってくれたよ。凄い上手だよ、ほら。美味しそう」
手作りケーキが食べたいと言って、こんなケーキが出てきたら、万々歳だが。
この小人は、如何せん罰当たりで、有り難みがないので。
「ふーん…。何だか素人っぽくて、貧乏臭いなぁ」
この反応である。
そりゃ確かに、ナジュはパティシエでも何でもない。素人かもしれないが。
でも、素人でこれだけ出来たら、充分過ぎるだろう。
本当罰当たりだ。
「そんなことないよ。ちゃんと美味しいよ。ほら、切り分けてあげるから食べてみて」
そう言って、天音がケーキナイフで、ケーキをカットしようとした。
すると。
「あ、ちょっと待って。そのお皿、そのまま頂戴」
「え?あ、うん、良いよ」
と、小人が皿ごと、デコレーションケーキを取った。
何だ、やっぱり気に入ったんじゃないか。
皿ごとそのまま食べたいとは、なかなかに夢があることをす、
「えい」
あろうことか。
ピンク小人はにやにや笑いながら、デコレーションケーキの皿を、思いっきり天音の顔面に押し付けた。
「完成しました」
ナジュが、出来立てのデコレーションケーキを持って、学院長室に戻ってきた。
「ふわぁぁ…。凄い良い匂いだ」
真っ先に、シルナが反応した。
さすが、イーニシュフェルト魔導学院1の甘党。
しかし、その気持ちは分かる。
ナジュが持ってきたのは、イチゴを始め、フルーツをたっぷり乗せたデコレーションケーキ。
お店で売っているものほど綺麗ではないが、素人が手作りしたにしては、上手過ぎる。
しかも、ナジュは。
「実はケーキ作りは初めてなんで、ちょっと緊張してます」
とのこと。
初めてでこれって、お前才能の塊なんじゃないか?
「済みません、才能の塊です」
やっぱり?
今日ばかりは、自惚れても良いと思うよ。
「凄いね、ナジュさん…。本当に初めてなの?」
「お菓子作りって、そもそもそんなに得意じゃないんですよ。普段の食事作りは得意なんですけど」
いや、これだけ出来れば、全然特技の一つに数えて良いと思うけどな。
そもそも、食事の必要のない魔導師が、料理得意だってだけで、かなり凄いことだと思う。
器用なんだなぁ。
「いや、充分凄いと思うよ」
天音は絶賛である。
俺も同感だな。
更に。
「凄いね不死身先生。今度桜餅作って欲しい」
「俺はいちご大福が良いな〜」
何処から現れたのか、令月とすぐりも絶賛している。
お前ら、いつの間に入ってきたんだよ。
そして、シルナは。
「ナジュ君…。今度私にチョコケーキを…。一回で良い。私にチョコケーキを作ってくれないだろうか…」
真顔で頼んでる始末。
まぁ、お前はそうだろうよ。
「小人さん、ほら」
天音が、ナジュの特製ケーキをピンク小人に見せた。
「ナジュさんが、ケーキ作ってくれたよ。凄い上手だよ、ほら。美味しそう」
手作りケーキが食べたいと言って、こんなケーキが出てきたら、万々歳だが。
この小人は、如何せん罰当たりで、有り難みがないので。
「ふーん…。何だか素人っぽくて、貧乏臭いなぁ」
この反応である。
そりゃ確かに、ナジュはパティシエでも何でもない。素人かもしれないが。
でも、素人でこれだけ出来たら、充分過ぎるだろう。
本当罰当たりだ。
「そんなことないよ。ちゃんと美味しいよ。ほら、切り分けてあげるから食べてみて」
そう言って、天音がケーキナイフで、ケーキをカットしようとした。
すると。
「あ、ちょっと待って。そのお皿、そのまま頂戴」
「え?あ、うん、良いよ」
と、小人が皿ごと、デコレーションケーキを取った。
何だ、やっぱり気に入ったんじゃないか。
皿ごとそのまま食べたいとは、なかなかに夢があることをす、
「えい」
あろうことか。
ピンク小人はにやにや笑いながら、デコレーションケーキの皿を、思いっきり天音の顔面に押し付けた。


