いや、あるよ?そういうのも。
よく友達とか、親戚が集まったとき、やるよな。たこ焼きパーティー。
子供達がたこ焼き器を囲んで、各々好きな具を入れたりしてさ。
それを、このピンク一人の為だけにやれと?
どんっ…だけ面の皮が厚いんだ。
「え、いや、えぇと。たこ焼き…作るのか…」
これには、天音も困惑。
「…たこ焼き器、買ってこないといけませんね」
腕組みして聞いていたナジュが、顔をしかめて言った。
ナジュも大概、不機嫌になってきたよな。
ナジュが不機嫌なのって、かなり珍しいと思う。
少なくとも、不機嫌なのを隠さない姿は初めて見た。
「あ、えぇと…。確か、学院にたこ焼き器はあるよ」
と、シルナ。
マジで?
「前、生徒達とベビーカステラパーティーしようと思って買ったんだ」
たこ焼きパーティーじゃねぇのかよ。
ベビーカステラパーティーをする為に、たこ焼き器を買う奴がいるとは。
「無駄に物持ち良いよな、お前…」
「無駄にって言わないでよ…。役に立ってるじゃない、こういうときに…」
そうだけど。
そんなものばっかり買ってるから、浪費が多いってイレースに怒られるんだよ。
「いずれにしても、材料は必要ですね。ちょっとひとっ走りして、買ってきます」
「あ、ナジュさん待って。僕も行くよ」
慌てて、ナジュを追いかけようとする天音。
「大丈夫ですよ天音さんは。ここで待っててください」
「でも…」
「すぐ戻りますから。ちょっとは休んでてください」
…そうだな。
天音、律儀に小人の相手ばっかりして、絶対疲れてるもんな。
折角契約者は二人なのだから、お互い協力しても良いはずだ。
ついでに、契約していない俺達も、全力でフォローしよう。
こんなに優しいのに、いつも優しくない優しくない言われてさ。
やってられないよなぁ。
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
「あぁ、そうしとけ」
俺は天音を労って、紅茶を淹れてやることにした。
それなのにピンク小人は、素知らぬ顔でそっぽを向いていた。
見なかったことにした。
よく友達とか、親戚が集まったとき、やるよな。たこ焼きパーティー。
子供達がたこ焼き器を囲んで、各々好きな具を入れたりしてさ。
それを、このピンク一人の為だけにやれと?
どんっ…だけ面の皮が厚いんだ。
「え、いや、えぇと。たこ焼き…作るのか…」
これには、天音も困惑。
「…たこ焼き器、買ってこないといけませんね」
腕組みして聞いていたナジュが、顔をしかめて言った。
ナジュも大概、不機嫌になってきたよな。
ナジュが不機嫌なのって、かなり珍しいと思う。
少なくとも、不機嫌なのを隠さない姿は初めて見た。
「あ、えぇと…。確か、学院にたこ焼き器はあるよ」
と、シルナ。
マジで?
「前、生徒達とベビーカステラパーティーしようと思って買ったんだ」
たこ焼きパーティーじゃねぇのかよ。
ベビーカステラパーティーをする為に、たこ焼き器を買う奴がいるとは。
「無駄に物持ち良いよな、お前…」
「無駄にって言わないでよ…。役に立ってるじゃない、こういうときに…」
そうだけど。
そんなものばっかり買ってるから、浪費が多いってイレースに怒られるんだよ。
「いずれにしても、材料は必要ですね。ちょっとひとっ走りして、買ってきます」
「あ、ナジュさん待って。僕も行くよ」
慌てて、ナジュを追いかけようとする天音。
「大丈夫ですよ天音さんは。ここで待っててください」
「でも…」
「すぐ戻りますから。ちょっとは休んでてください」
…そうだな。
天音、律儀に小人の相手ばっかりして、絶対疲れてるもんな。
折角契約者は二人なのだから、お互い協力しても良いはずだ。
ついでに、契約していない俺達も、全力でフォローしよう。
こんなに優しいのに、いつも優しくない優しくない言われてさ。
やってられないよなぁ。
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
「あぁ、そうしとけ」
俺は天音を労って、紅茶を淹れてやることにした。
それなのにピンク小人は、素知らぬ顔でそっぽを向いていた。
見なかったことにした。


